あざな悠良のよもやま話

備忘録を兼ねていろいろな情報を発信していきます。

昭和のアイスをふり返る

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1ヶ月以上も前のことになるが、北海道を旅してきた。

 

その折、新千歳空港で白い恋人ソフトクリームなるものを食べたのだが、その時、ふと心に浮かんだことがある。

 

「子どもの頃は、よくアイスを食べていたな」と。

 

最近では、自分からアイスを食べようとした場合、こうして旅先でご当地メニュー的な位置づけのものくらいしか手を出さなくなってしまった。

 

成人する頃までは、風呂上がりだの学校帰りだので毎日のように食べていたというのに。

 

今回は、懐かしの味をふりかえってみよう。

 

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なつかしいアイス、と言われて一番はじめに心に浮かんだのは「宝石箱」だ。

 

カップタイプで、バニラアイスの中に赤、または緑のクラッシュアイスが混じっている。

 

何度か氷のつぶだけをより分けて口にしたことがあるが、クラッシュアイス自体はそれほど味がしなかった。

 

つまり、ほぼ、地のアイスクリームの味しかしないわけだが、キラキラしたクラッシュアイスの見た目になんとも心ときめく商品であった。

 

普段はもう少し安価なアイスを食べていたので、宝石箱は、ちょっと特別感のあるアイスとしての位置づけが自分の中ではされていた。

 

では、普段は何を食べていたかと言えば、風呂上がりに大活躍していたのが「チューペット」。

 

真ん中がくびれた細長いパックの中に色とりどりのジュースが入っており、冷凍庫で凍らせてから食べる商品だが、これを兄弟と半分こして食べるのが常だった。

 

分けて食べるアイスと言えば、「ダブルソーダ」と「パピコ」もはずせない。

 

ダブルソーダは、5回に1回くらいはきれいに半分に割ることができなくて、割るのを失敗した割りばしみたいになってしまったっけ。

 

ダブルソーダと言えば、これは本当に個人的な思い出なのだけれども。

 

今はどうかわからないが、昔は、空きビンを酒屋さんへ持って行くと1本10円で買い取りしてもらえた。

 

だから、小学生の頃は、徒歩で行ける範囲内の空き地などに捨てられているビンを拾って換金し、アイスを買って食べる、なんてことをたまにしていたのだ。

 

とは言え、そうそう落ちているものでもないので、夏休みになると1回やる、とかそんな感じではあったのだが、小1時間で3本くらい見つけることはできた。

 

そこで購入していたのがダブルソーダだ。

 

小学生2人、真夏の炎天下をうろついてから、分け合って食べるダブルソーダ。

 

あれは、娯楽であり、冒険の味だった。

 

さて、普段使いと対極にあったアイスと言えば、やはり「ビエネッタ」ではなかろうか。

 

レースのように折り重なったアイスの層と、薄く織り交ぜられたチョコレートがなんとも優雅な美しさ。

 

一人で食べるにはサイズも大きく、ケーキのように切り分けて食べる、という概念は、子ども心にも衝撃だった。

 

「大きくなったらあれを一人食いしてやろう」と思ったことのある人は挙手願いたい。

 

私もその一人だ。

 

見た目だけでなく、バニラと言えばカップのラクトアイスが主流で、本格的なバニラアイスはレデイーボーデンくらいしかなかった時代、あれはアイスの女王様として君臨していた。

 

アイスの女王がビエネッタならば、王様は何か。

 

王道、というのであれば、私は「ガリガリ君」を推したい。

 

息の長さとおいしさで言えば、「ピノ」や「雪見だいふく」も捨てがたいのだが、ガリガリ君の、いまだに新しい味に挑戦するバイタリティへ敬意を表する。

 

ガリガリ君のメーカーは、カレーライスの形を模した「カレーアイス」や、ラーメンを模した「ラーメンアイス」も作っていたから、昔からチャレンジャー気質ではあった。

 

味の方は…ご想像にお任せする。

 

お題「思い出の味」