当ブログは2019年はじめからのスタートではあるが、はじめてインターネット上に自分のサイトを開設したのは20年以上も前のことになる。
作ったはいいが、更新を維持できなくて放置し、最終的には消去。
ある程度時間が経つと、またやる気になり、再び作ってはみたものの以下略。
これを何度もくり返してきた。
最長では2年以上続けたものもあるが、最短では半年以下というのもざらである。
今回は、当ブログを継続していくにあたっての心がまえ、と言っては大げさだが、これまでの経験をふまえて気をつけていることを書き出してみようと思う。
ちなみに、先にお断りしておくと、あくまでも私個人のことであるので、「ブログを何とか続けたいけれど、更新するのがつらい、何か打開策はないか」という迷える子羊には何の役にも立たない内容だと思われる。
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何故、続けられなかったのか
一番多かったのが、文章なり、サイトのデザインなりに一定以上のレベルを求めすぎ、それを維持するのがつらくなってしまったことによって更新が滞り、フェイドアウトというパターン。
完璧主義と言うか、潔癖と言うか、自分の理想にガチガチに囚われてしまうことが原因だ。
子どもの頃からその傾向はあって、例えば、ファミコン(なつかしいなぁ)でRPGなどをプレイしていても、途中で敵に負けてゲームオーバーになることが許せずにリセットボタンを押してしまうことがよくあった。
全滅したところで、セーブポイントからやり直せるのだから、「負けた」という記録はどこにも残らない。
にもかかわらず、だ。
負けたことがある、という、その事実が、記憶が、もう許せない。
書いていて「ヤバいやつだったなー」と今だから笑えるが…いや、マジでかなりヤバかったな私よ。
記事の更新に関して言えば、書きたいことは山のようにあるのに、自分で納得のいくレベルの文章として出力できず、何度もリライトするうちに書くことをあきらめてしまう、ということもよくあった。
ネタ(話題)をいじくりまわしている間に鮮度が落ちてしまい、せっかく書き上げても出遅れ感が否めず、世に出すことをあきらめてしまう、などということもあった。
要するに、逆ギレ以外の何ものでもない。
運営してく上で自分で勝手に設けたハードルを越えられないことがガマンならず、それが放置につながり、たいていは最初に「今度こそマメに更新しよう」などと目標をかかげているものだから、放置している自分を責めることになり、その事実を根本から消し去りたいが故にサイトを消去する。
それが、私がブログを継続できない最多パターンだった。
あとは、記事を書くのに時間がかかり過ぎて疲れてしまう、というのもあった。
これは、先にあげた完璧主義とはまた違う理由。
そもそも私は常体「だ・である」調で文章を書く方がスムーズなのだが、なるべく敬体「です・ます」調で書くように心がけている。
書きたい文体と書きやすい文体にずれがあるのだ。
だったらすべて常体で書けばいいじゃないか、と思われるだろうが、常体で書くと口が悪くてツッコミ体質の素の自分がそのまま表現されてしまうわけで、どうも、圧が強くなると言うか、押しつけがましくなると言うか、とにかく読む人に不快な思いをさせてしまうのではないか、という不安がぬぐえない。
そこで、オブラート効果を狙って敬体でものを書くようにしていたのだが、これが時間のかかることかかること。
たかだか1,000字書くのに3時間もかけていては、疲れてしまうのが当たり前。
ならば、常体で文章を出力して、後で語尾だけ敬体に直せばいいのでは、とやってみたこともあるが、これはかえって効率が悪かった。
常体でしか表現できないニュアンス、というのが自分にはあるらしく、それを敬体に直してしまうとどうにもちぐはぐな印象になってしまい、結果、文章ごと考え直すはめに陥ってしまうのだ。
気をつけていること
私がブログを続けていく上での心がまえを表現すると、「ゆるくいこうぜ」の一言に尽きる。
私が完璧主義者になりたがる癖は、おそらく一生治らない。
別に、完璧主義自体が悪いわけではないのだ。
それをやりとげられない自分と、その事実が受け入れがたかった、というだけだ。
ならば、受け入れてやればいいじゃないか、と思うようにした。
さらっと書いてはいるが、この心境に至るまでに20年かかっている。
そのあたりは、ツッコみはじめると、おそらく心理カウンセリングにまで話題が発展してしまいそうな気がするので割愛するが。
「続けること」に焦点をあてるのであれば、とにかく書いて更新し続けること以外に方法はないのだから。
逆ギレしないよう、完璧主義はほどほどにしよう、と決めた。
文体についても、基本は敬体、たまには常体、と、あまりこだわりなくやっていこうと思っている。
その甲斐があってか、うまい言い回しが思いつかずにもやもやすることはあっても、更新がつらいと思ったことは今のところ無い。
まぁ、そもそも更新もそれほど頻繁でないしね。
続けるためのポイント
こんな内容だけではあんまりなので、具体的なポイントを少し。
- 書くネタが無い
- 書く時間が無い
- モチベーションが持続しない
ブログが続けられない理由としては、このあたりが多いのではなかろうかと思う。
まず、ネタについて。
自分でたてた対策としては、まずジャンルを特化しないということ。
記事一覧を見ていただければ一目瞭然だが、当ブログはジャンルを特定しない雑記ブログである。
このブログを開設する前、その時にすぐに書ける、または書きたい記事の内容を10本分、ざっと思い浮かべてみたのだが、見事なまでに統一できなかったので特化にするのはあきらめた、という経緯がある。
逆に言えば、雑記であればネタが尽きることは無い。
趣味でも、時事問題でも、今日食べたランチや、観た映画の感想など、なんでもよいのだ。
ただし、インプットは意識的にしないと、後でアウトプットする時に困る。
例えば、ランチの感想にしたところで、何も意識しなければ「こんなものを食べました。おいしかった」で終了してしまう。
しかし、エスニック料理を食べた場合であれば、他の機会に、エスニック料理によく使われるハーブについてだとか、国ごとの料理の特徴だとかの知識がインプットされていれば、記事にする時にふくらみが出るというもの。
ところが、情報というものは、入れたつもりでも、大脳皮質の表面をサラーッとすべり落ちてしまうことが多く、なかなか知識として定着してくれなかったりするので、何か興味がある事柄であったり、書きたいジャンルの話題については、積極的に収集していくようにしている。
次に、書く時間について。
これは、もう、ひねり出す以外に無い。
物理の法則を超えることは不可能なので、なんとかするしかないのだ。
私の場合は、下書きの記事を作っておいて、通勤時間などにスマホからアプリを使って書きたい内容を箇条書きにしていく。
本格的な作業はパソコンから行うが、休日の空き時間以外には、仕事から帰宅して寝るまでの1~2時間程度を使って行う。
この1~2時間をひねり出すためには、まず晩酌をあきらめなくてはならないのがつらい。
あと、SNS。
Twitterを見るのをやめると作業効率がてきめんにアップするのは、たぶん、誰しも覚えがあることと思う。
とりあえず、時間をひねり出す、という行為において重要なのは、「書きたい」という欲求や、いかに書くことが好きか、だと思う。
書くことが楽しければ、そのために時間を作ることは難しいことではないはずだ。
誰にも読まれなくても書く、くらいの気持ちがあればなんとかなる。
と、ここでモチベーションの持続にも関わるわけだが。
そうは言っても、誰にも読まれない記事を書き続けるのは、出口の無い迷路を歩いているような、なんとも心細い気持ちになると思う。
というか、私もそうだ。
モチベーションを維持する対策としては、まず、ランキングへの参加だ。
ランキングへ参加して、記事の更新情報を登録すると、開設したばかりのブログでもランキングサイト経由で記事を読みにきてくれる人がいる。
また、ネット検索からの流入を見込むのであれば、Google サーチコンソールに登録しておいた方がいい。
開設初期には効果がほとんど無いが、あとあとじわじわと効いてくる。
ちなみに、このブログは現在、GoogleとYahoo!検索からの訪問が8割を超えるが、あきらかに検索からの訪問が増えたな、とわかるようになったのは、開設から4ヶ月経過したあたりからだったろうか。
世の中には、開設から半年とか、記事は100本必要とか書いている記事もあるが、こういう例もあるということをお伝えしておく。
あとは、はてなブログで記事を書くのであれば、はてなスターをつけるのもいいだろう。
私自身は交流が得意ではないので、いつも、誰かにそっとスターを送ったり、他人様からいただいたスターをありがたく見つめるくらいしかできないのだが、これもわりと初期からいただける機会があるので、「自分は透明人間ではなかった!」というような感じで安心できるのでおすすめだ。
そうこうして続けていれば、書くことにも慣れてくるので、ネタや時間の問題もそれなりに解決策が見いだせるようになるはずだ。
と、思いたい。