大根が安くておいしい季節になりましたね。
お買い物に行くと、スーパーの店頭には30cmはあろうかという立派なサイズの大根が積み重なり、1本100円以下で売られていたりします。
そんなのを見つけるといそいそと購入し、えっちらおっちらと持ち帰る私。
今回は大根の保存方法とレシピいろいろです。
スポンサーリンク
大根を1本買った時は
一人暮らしで大根1本使いきることなんてできるのか、といぶかしむ方もおられるかもしれませんが、これがけっこう消費できるものです。
さすがに1日で丸々1本を調理しきって食べきるなんてことはなかなかできませんが、使いきれなかった大根は切り口をラップでふさいでおけば、冷蔵庫で10日ほどはもちます。
少々しなびてしまうので、大根おろしやサラダには向きませんが、煮物や炒め煮にしていただくのであれば十分。
また、いざという時には冷凍保存しておくというのも手です。
冷凍する場合は、輪切りや細切りなど使いたい形に切ったら、ペーパータオルなどで軽く水気をふきとり、フリーザーバッグに入れて密封し、冷凍庫につっこんでおくだけです。
ポイントは、霜が出て大根同士がくっついてしまうので、汁物用にいちょう切りなどにしたものは、使いたい分量ごとにラップで小分けにしておくことでしょうか。
大根おろしも、軽く水気をきったらフリーザーバッグに入れて、薄くたいらにのばして冷凍庫へ。
煮物用は凍ったままで煮汁に入れて調理できますし、大根おろしは使いたい分だけわって、冷蔵庫に移動させて解凍すればOKです。
冷凍した大根は、生から調理した場合のさっくりした歯ごたえではなく、外側に弾力が出て中はやわらか、という感じになりますので、食感を楽しみたい場合は生から調理、煮物をやわらかく仕上げたければ冷凍、という風に使い分けるとよろしいかも。
調理前でも調理後でも、冷凍したものは、1ヶ月くらいの間に消費するのがよいようです。
(経験から言えば3ヶ月は楽勝だと思っているのですが、その辺りは自己責任で)
ちなみに、大根は葉っぱに近い方が甘く、ひげ根っこに近い方が辛いので、首側をサラダなどの生食、根っこ側を大根おろしにするといい、という話をきいたことがあります。
私自身は、正直なところ、違いがよくわからんです。
残念なのは、最近の大根は葉っぱ付きで売っているものが極端に少ない。
葉っぱ、おいしいのになー。
刻んでしらすと一緒に炒めてごはんにのっけて食べたりとか、最近はとんとできなくなりました。
さびしいものです。
大根レシピいろいろ
まずは生
買ってきたばかりの大根は、何はともあれサラダにします。
大根がみずみずしいのは、購入してきてから4~5日がせいぜいというところ。
さっくり切った断面から水気がじんわりとしみてくるうちに生でいただきます。
普段は大根とツナ缶だけでシンプルに作ることが多いですが、この時期は春菊と合わせたものが大好物です。
材料
- 大根 … 10cmくらい
- 春菊 … 1束
- ツナ缶 … 1個
- 塩 … 大さじ1/2
- レモン汁 … 大さじ2
- オリーブ油 … 大さじ1
- コショウ … 適宜
作り方
- 大根は皮をむいて細切り、春菊は葉っぱの部分を細い茎ごとざく切りにします。
- 大根と春菊に塩をして混ぜたら20分ほど放置します。
- しみ出してきた水分をしぼったら、ツナ缶を混ぜ、レモン汁とコショウとオリーブ油で味付けしたら出来上がり。
ツナ缶は、オイル漬けタイプの場合は油をきってからが望ましいですが、ノンオイルタイプなら汁ごとドバっと入れてもOKです。
私はドバっと派故にちょっと味付けが濃いめかもなので、お好みで調整してください。
そういえば、私はサラダを作る時は、塩もみにしてからが多いな。
日持ちの問題もありますが、そもそも、生野菜の上っ面にドレッシングがかかっているやつの、食べている最中に水っぽくなっていく感じがあんまり好きではないんですよね。
塩もみサラダの場合、この量だと3~4食分くらいになりますが、タッパーにうつして冷蔵庫に入れておけば4~5日はもちます。
炒めて味濃く
大根は油との相性もいいですよね。
うまみを吸ってくれるので、肉と炒め合わせるのもよく作ります。
味つけはその時の気分によって、バター醤油味だったり、オイスターソース炒めであったり。
個人的に一番好きなのは、豚肉との甘辛味噌炒めです。
材料
- 大根 … 10cmくらい
- 豚肉 … 100g
- おろしショウガ … 大さじ1
- 醤油 … 小さじ1
- 酒 … 大さじ1/2
- 片栗粉 …小さじ1
- ゴマ油 … 大さじ1/2
- 味噌 … 大さじ1
- めんつゆ … 大さじ1/2
- 一味唐辛子 … 適宜
作り方
- 大根は厚さ1cmくらいの拍子木切りやいちょう切り、豚肉は食べやすい大きさに切っておきます。
- 豚肉をフライパンに入れ、ショウガ、醤油、酒、ゴマ油、片栗粉を加えてもんだら、火にかけます。
- 肉の色が変わったら大根を加えて炒めあわせます。
- 大根がしんなりしたら、味噌とめんつゆを混ぜ合わせたものを加えて、大根に色がしみたら、仕上げに一味唐辛子をふって出来上がり。
要するに、豚のショウガ焼きに大根と味噌をプラスしただけなんですけれども。
白いごはんにたれがしみるとうまいのなんの。
この量だと2~3食分というところでしょうか。
冷蔵庫で1週間はもちますし、冷凍も可能です。
ほっとする煮物
炒め煮のように味濃くしみっしみの大根は、煮汁と大根のうまみがとけあって間違いの無いおいしさではありますが、出汁でことこと煮た大根の素直なおいしさも捨てがたいものです。
煮た大根の白眉といったら、やっぱりおでんではないでしょうか。
しかしながら、本格的なおでんを作ろうと思うと、大鍋からあふれんばかりになってしまうのが常。
しかも、こんにゃくだの厚揚げだの、冷凍できない具材が多いので困ってしまいます。
そこで、一人暮らしをはじめてからは、おでんが食べたいなーと思った時は、具材を3種類だけにしたシンプルなやつを作ります。
私的に、おでんといったら大根ははずせない。
あとは、玉子や結び昆布、ちくわぶ、餅巾着などなど、その時の気分に合わせて具材をチョイス。
出汁は簡単に市販の白だしを使うので、レシピを書くまでもありません。
たった一つのポイントを上げるとしたら、具材の下ごしらえをちゃんとすることでしょうか。
特に大根は、下ゆでを必ずした方がいいです。
何故かと言うと、大根って、意外と味が濃いからなんですよ。
出汁の味を吸い込むだけかと思いきや、出汁にも大根の味が出まくってしまうんですよね。
あと、厚揚げなんかも油抜きした方がいいです。
やってみるとわかるんですが、厚揚げと大根を下ごしらえしないで煮込むと、食べた時に味噌汁の味がよみがえります。
味噌汁を作る時にも大根と油揚げに下ごしらえをしているという場合は別ですが。
味噌が入ってなくても、あの味になってしまうんですね。
大鍋パンパンだと具材同士が相殺するのかそれほどでもありませんが、具が少ない場合は顕著です。
下ごしらえといっても難しいことは無く、大根は厚めの輪切りにして皮をむき、真ん中に十字の切れ目を入れたら、水から火にかけて、透きとおる感じになるまでゆでておくだけ。
厚揚げも、わかしたお湯に投入して1分くらいゆでておくだけ。
それらを別々にやる。
めんどくせぇですが。
ちなみに、大根は多めに仕込んでおくと、後日、ふろふき大根よろしく肉味噌や食べるラー油などをかけて、また違った感じで楽しめます。
おでんは、大根以外はほぼ冷凍できない具材ばかりなので、3日くらいで食べきれる量を目指すのがよろしいかと。
大根は先にも書いたように、食感は変わりますが、冷凍できます。
皮もおいしく
大根は味をしみこませたい料理が多いので、たいてい調理する時に皮をむきますね。
その皮ですが、細切りにしてレモン醤油に漬けておくと箸休めにいい1品になります。
サラダにした春菊の茎の太い部分も一緒に炒めてきんぴら、というのもおすすめです。
どちらも冷蔵庫で4~5日もちますし、きんぴらなら冷凍もできます。
生ゴミをほとんど出さずに大根1本を調理しきった時の達成感、なかなかですよ。