2019年10月4日から6日までの3日間、札幌で開催された水曜どうでしょう祭FESTIVAL IN SAPPORO 2019に参加して参りました。
スケジュールと懐具合の都合で5日と6日だけだったんですけれども。
今回で3回めとなるこの祭、これまでの2回とは会場が異なっていまして、2013年の2回めの祭に参加したことのある私ですが、勝手がまったく違ってとまどってしまいました。
2019年、私の祭はこんな感じでした、というお話です。
ちなみに、2013年の祭についてはこんな記事を書きました。
祝・水曜どうでしょう祭2019開催決定!2013年の祭をふりかえる
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チケットは予想通りJTB組優位
前回の祭でもそうでしたが、今回も、やはりチケットは争奪戦の様相を示しました。
ローソンチケットでの一般販売以外の先行予約は、JTBのチケット付きオフィシャルツアーも含めてすべてが抽選予約となったわけですが。
JTBツアー以外での申し込みについては、かなり渋い枚数しか用意されていなかったのではないか、と想像するにかたくない惨憺たる結果でしたね。
JTBツアーでも落選している人はいたようなので、一応オール抽選という言葉に嘘は無かったようですけれども。
やっぱり「こういうイベントは旅行会社がからんでいる方が強いよなぁ」というのが正直な感想です。
私もその強みにのっかって関東からのこのこ出かけていった人間なので、おこがましい気はしますが、なんというか、もうちょっとなんとかならんかな、と思いますね。
行きたい人みんなが行ける、というのは無理だとしても。
あの空間は、どうでしょうが好きななるべく多くの人に味わってほしい、と願ってやみません。
もリーダーを腹いっぱいにしろ!
まぁ、湿っぽい感想はここまでといたしまして。
やっぱりね、行ける身としては浮かれてしまうわけでして。
祭の開催日が近づき、鼻唄混じりで旅の支度をしていた私は愕然としました。
いや、私だけではないでしょう。
まさか、祭を狙ったかのようにドンピシャで台風がやってくるとは思いもしませんでしたよね。
私は祭2日めの早朝に羽田空港から現地へ向かう日程で動いていたのですが、台風と一緒に北海道へ移動する羽目になるのかとヒヤヒヤいたしました。
いや、その前に飛行機が飛んでくれるのかと心配で心配で。
飛んでくれさえすれば、あとは雨が降ろうが風が強かろうがどうとでもなりますが、とにかく現地にたどり着けなければ如何ともしがたい。
結局のところ、台風は直前で温帯低気圧に変わり、ツアーには大きな影響は無く、無事に祭に参加することができましたけれども。
何十年ぶりかで、本気でてるてる坊主を作ろうかと思いましたよね。
空港で靴を脱がされる
初日はtwitterやら何やらで祭の様子を垣間見て、翌日へのワクワクに胸がはちきれそうになり。
いよいよ2日めの早朝、羽田空港へと向かいました。
関東は、前日まで最高気温が28度という真夏日でしたが、当日の朝は、少しひんやり。
会場は北海道のスキー場、しかも雨が降ることも考えられる。
寒さと足元が不安定になることを考えて、ヒートテックのインナーを着込み、足元は登山靴でかため、使い捨てカイロ、ニット帽、ダウンジャケットを持参することにしましたが。
この登山靴が、なんとも厄介なことに。
足首までの編み上げで、底が3cmくらいの厚みがある防水仕様のやつなんですが、空港の保安検査場で引っかかりました。
と言っても、金属探知機にではありません。
金属探知機をくぐる前にチェックが入り、手前で脱がされて、手荷物と一緒にセンサーに通されたのです。
どうも、底のぶ厚さがまずかったようで。
ずいぶん厳重じゃん、と驚き戸惑いながらも、靴ひもをほどいて脱いだ靴を検査官に預け、スリッパに履き替えて金属探知機をくぐり、また靴を履いて靴ひもを結び。
その時は、同行の友人と2人、ラグビーのワールドカップやってるからかなー、オリンピックもあるしねー、と話していたのですが、どうも即位の儀が行われる関係からだったようですね。
ちなみに、帰りの便でも脱がされましたです。
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雨の中祭を楽しむ
さて、朝のうちは札幌も曇りということで、特にトラブルもなく新千歳空港へ到着した我々は、ツアーで用意されたシャトルバスに乗り換えて、会場である札幌ばんけいスキー場へと向かいました。
出発すると、すぐにD陣のお二人によるウェルカムメッセージが車内放送で流れました。
旧HTB社屋から会場へと向かうオフィシャルバスでは放送が流れるという話は聞いていたのですが、こちらでも流れるとは、と内心大喜び。
おなじみの番組オープニング曲がチャカチャカチャンと鳴りはじめ、ひと通りメッセージが流れて、ああ終わったな、と思うと、再び曲が流れはじめ、かと思いきや、ドライバーさんの手によりブッツリ切られる、という雑な感じが逆にたまらんかったですね。
車内の雰囲気は、D陣の声が流れはじめても特に誰も反応せず、至って静か。
なんだったんでしょうね、あの「これしきのことでは興奮などせぬわ」という猛者感は。
もしくは、皆さん、熱い思いをこらえていたのでしょうかね。
途中の高速道路では車両事故で渋滞が起きており、どうなることかと危ぶまれましたが、なんとか開場直後くらいにスキー場へ到着できました。
天気は小雨。
バス降り場へと近づく車内でざわめきが起きます。
うわぁ、ぬかるみ通り越して泥沼じゃん…。
足を降ろしたら確実に3cmは陥没するでしょ、という泥だまりにバスは停車しました。
え、ここに降ろされるの、防水靴だから水は大丈夫だけど、足抜けなくなるんじゃないの、てか、すべって転んだらどうすればいいの。
頭の中で「替えのパンツ無いんだけど」まで考えたところで、そこからまた少しバスが移動し、なんとか泥だまりへの着地は免れましたが、これではいったい会場内はどうなっているのだ、と不安にかられます。
とりあえず、バス降車場の目の前に設置されたテントでJTBオフィシャルツアー特典グッズであるポンチョや折りたたみベンチシート入りのビニールバッグを受け取りまして。
早速、その場でポンチョを着込み、会場内へと向かいました。
ちなみに、このポンチョ、祭オフィシャルグッズとは同じ作りの色違いだったのですが、これがまぁ、もろいこと。
特別暴れたわけではありませんが、着込んで5時間たたないうちに、まず左肩の継ぎ目が開きました。
その2時間後には右肩部分もやられてしまい、両肩全開。
他のツアー参加者のみならず、祭オフィシャルグッズとして購入した面々も、こぞって不良品呼ばわりしてましたね。
会場内は肩が開いたポンチョだらけ。
オフィシャルではさすがに販売中止になったようですが、JTB側の対応は、ガムテープの貸し出しのみだったそうで。
ま、そんなもんですよね(棒読み)
(2019年11月8日追記:JTBでは、ツアー参加者へオリジナルタオルを配布するとの発表がありました)
会場はゲレンデの一番下にステージが設置され、斜面全体が観覧エリアとなってまして、既にステージに近い前方はレジャーシートで埋め尽くされていましたが、なんとか斜面中ほどの、スクリーン中継が見やすい場所にレジャーシートを敷くことができました。
観覧エリアは芝が生えていたので、足元の状態は心配していたほどではありませんでしたが、レジャーシートの上に置いた荷物がすべり落ちるのに大慌てする場面もあったりして。
いやぁ、それにしても寒かった。
雨は降ったりやんだりでしたが、ニット帽とダウンジャケットを装着し、おなかにカイロをはってもまだ寒い。
ステージイベント中は爆笑し続けのせいか、それほど感じないのですが、空き時間はひざを抱えて無口になってしまうくらいの苦行感でしたね。
ホットコーヒーや豚汁、コーンスープなどの熱々メニューが売店で売られていなければ、きっと途中で力尽きていたことでしょう。
トイレもすさまじく混んでいて、ステージイベント以外はトイレに行って食べ物やドリンクを買うだけでほとんどの時間がつぶれてしまいました。
祭が終わって、宿泊先のホテルには21時頃にたどり着いたのですが、レジャーシートや靴の泥汚れを落としていたらもう飲みに行く元気も無くなって、コンビニで買ってきたカップラーメンで晩ごはんを済ませ、翌日に備えて早寝しました。
この日、私と共にがんばってくれたトレッキングシューズがこちら。
祭最終日は快晴!
翌日はからりと晴れて、日中は暑いくらいの陽気になりまして。
前日は、トイレに行って、あたたかいものをおなかに入れることしか考えられませんでしたが、この日はのんびりと一番くじやガチャガチャなどの出店ブースをまわることができました。
すれ違う人たちの顔ものんびりしていて、「そうそう、祭ってこういうゆるい雰囲気だったよなぁ」と、ようやくどうでしょう祭に来たんだ、という実感がわきましたね。
わいたところで、やることは、ふらふらと出店を見て回って、あとはサッポロクラシックを飲むことくらいなんですが。
でも、それでいい。
それがいい。
それが、私のどうでしょう祭。
同じものを好きな人たちしかいない、という、日常ではなかなかあり得ない空間に身を置くことができている、それだけで幸せ。
しかし、陽が落ちてからの寒さは前日の比ではなかったですね。
前の晩にコンビニでタイツを購入したんですが、ジーンズとタイツを通り越して肌に冷たい風が突き刺さってくる感じ。
スクリーンに映るステージ上の出演者の面々が吐く息も真っ白。
そのピーンと張り詰めた空気の中、ラストに打ち上げられる花火のなんときれいだったことか。
大泉さんの「うわぁ、すげぇきれいだ」という興奮した声が印象的でした。
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2013年の祭との比較
ここからは良くも悪くも入り混じっての感想になります。
最悪だったのはトイレ事情。
2ヶ所に計50~60個くらいの仮設トイレが設置されていたのですが、日に1万人が参加するイベントでこの数はあまりにも少なすぎました。
行動の基準が、「まずトイレに行っておいて、余った時間で祭を楽しむ」でしたから。
参加者が多いのだから、ある程度の不自由は仕方がないとは言え、これはちょっと…と思ってしまいました。
しかも、内1ヶ所は足元がむき出しの地面だったので、泥沼状態の中で1時間近く雨にうたれて行列に並ぶのはキツかったです。
ありがたかったのは、どう券が廃止されており、現金が使えるようになっていたこと。
2013年の祭では、会場内で現金が使用できず、どう券というチケットに交換してからでないと買い物などができなかったのですが。
交換するのに1時間以上行列に並んだり、券が余っても払い戻しができなかったりで、とても不便に感じていたのです。
今回は、お財布を取り出すだけだったので、ついつい紐がゆるみました。
ステージイベントについては、いずれDVDの特典映像に入ると思うので、内容はそちらで楽しんでいただくとして。
正直なところ、「ずいぶんあっさりしたな」と思いました。
昼の部の場合、2013年は毎日日替わりで企画がありましたが、2019年は、初日は下位、2日目は中間位、最終日は上位、と、どうでみー賞の発表がメイン。
夜の部は、2013年は新作上映と樋口了一さんのライブに加えて、どうでみー賞発表などの企画が日替わりでありましたが、2019年は、トークコーナーの特別ゲストにロビンソンさんが登場したり、というくらいで。
例えば、2013年の「シェフ大泉対板長鈴井の料理対決」みたいな企画的なものは特に無かったんですよね。
その代わりというか、メインのステージイベントの合間に、別のステージで藤村DがDJをやったりしてまして、たいへん楽しそうでした。
最後に
2013年とはいろいろと違っていたとは言え、やっぱりどうでしょう祭は楽しいです。
祭が終わって、シャトルバス乗り場へ移動するまでの間、グッズ売り場にいたスタッフの皆さんが笑顔で手を振って見送ってくれたのは忘れません。
また、いつか。