2109年の年明け早々、父がガンに侵されているいることがわかりました。
幸い、無事に摘出手術を終えまして、現在は経過も良好なようで一安心なのですが、それ以来、万が一の時のことは常に頭の隅にあります。
同時に、自分の「もしもの時」のことも考えなくてはいけないな、と思いました。
例えば、たった今、自分が死んでしまったら。
後始末をする家族はさぞやたいへんだろうな、と。
終活というほどのことでもないのですが、自分なりに備えておいた方がいいな、と思ったことを書いておきます。
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家族に合鍵を渡す
まず私が最初にやったことと言えば、家族に今の住まいの合鍵を渡すことでした。
一人暮らしをはじめてだいぶ経つというのに、なんとなく渡してなかったんですけれども、万が一のことがあった場合、遺品の整理とかしてくれる人が合鍵も持ってないってどうなんだ、と思いまして。
あと、例えば、もしもの場合に私が発見されたとするじゃないですか。
警察なり管理会社なりから家族に連絡がいった時に、一親等も二親等もうちの合鍵を持っていないとなったら、よっぽど不仲なのかと思われて気まずい感じになったら申し訳ないかなぁ、と。
見られて困るものは持たないように…したかった
そもそも掃除が苦手なので、もの自体、あまり持たないようにはしているのですけれども。
遺品の整理を人に託すことを考えた時、大いに心乱されたのが電子書籍でした。
紙の書籍はね、何度も何度も読み返したいお気に入り、とか、人に貸しておすすめしたいもの、とかだけにしているので、本棚は見られてもかまわないんです。
しかし、電子書籍は。
趣味丸出し、と言えばまだ聞こえはいいですが、表だって口にするのはちょいとはばかられる性癖どストライクものとか、本屋さんの店頭で手に取るには少しためらってしまうマニアックなもの、とか、要するに、人目にふれさせたくないものもけっこうあるわけですよ。
もしもの時のことを考えればデータ削除が最善策、しかし、削除してしまっては読めなくなってしまう、というジレンマ。
悶えに悶え、ここは開き直りました。
死んだ後の評価は気にしない。
と言いつつ、往生際悪く、ネット検索の履歴などはこまめに削除するようにしています。
財産だったり契約だったり
一番の大仕事は、財産の相続や契約もろもろの解除でしょうね。
たいした額ではありませんが、銀行貯金と投資資金が蓄えとしてあるので、これは家族が有効に使ってくれたらいいなと思っています。
故人の持ち物は大半が捨てられてしまうことになるので、その処分の費用もバカになりませんから。
加入している家財保険も使えるかもしれません。
解約するものとしては、口座や保険、マンションの賃貸契約、電気、ガス、水道、携帯電話、インターネット、クレジットカードなどなど。
だいたいのものは、料金が支払われなくなれば、そのうち解約になってしまいますけどね。
また、免許証やパスポートも返納しなければなりませんし、何より、勤務先に事態を連絡してほしい。
というわけで、口座情報や各種お客様番号、パスワード、緊急連絡先その他もろもろを書いたメモ帳を作って、パスポートや年金手帳などと一緒に保管することにしました。
しかし、これ、個人情報満載なので、よくよく保管には気をつけなければなりません。
盗まれたら社会的に死んでしまう。
後は野となれ山となれ
まぁ、でも、基本的には死んだ後のことは生きている人たちのいいようにしてもらうのが一番だと思うので、やりやすいようにやってもらえればいいかな、なんて考えています。
大物としてはお葬式なんてものがありますけれども、やらなきゃ体裁が悪いと家族が思うのならやってくれればいいし、やらなくても自分としてはまったく気にしないし。
お葬式で思い出しましたが、意外と困るのが遺影用の写真です。
普段、写真をよく撮る人でも、遺影として見ばえがするようなショットの写真って手持ちに無かったりするんですよ。
何年かに一度くらいは、自分一人で写っている写真を撮ってプリントアウトしておくといいかもしれませんね。