今年もそろそろ賃貸のお部屋の更新時期が近づいてきました。
あわせて家財保険の更新も行うことになったわけですが、トラブルというほどではないにしても、ちょっと慌ててしまった出来事があったので書きとめておこうと思います。
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ことの発端
賃貸の部屋の契約をする際に、管理会社から言われるがままに家財保険に加入したわけですが。
部屋の更新時期が近付いたある日、保険会社から通知がやってきました。
内容を要約すると、「保険の更新時期が近づいてきたこと」と、「これまでは管理会社を通しての手続きを行ってきたが、今後は保険会社が直接手続きを行うようになった」ということが書かれており、「更新するにせよ解約するにせよ手続きをしてほしい」といったことが書かれていました。
深く考えもせずに、通知を受け取ったその日の内にインターネットで更新の手続きをして、クレジットカードで費用の支払いも済ませたわけです。
それから1週間ほど経ち、今度はマンションの管理会社から、部屋の契約更新についてのメールがきました。
引っ越しは考えていなかったので、これもインターネットでその日のうちに更新希望の手続きを行い、無事に受理されました。
そこで、更新にかかる費用を確認した時に、ちょっとひっかかったんですよね。
こないだ更新手続きをして既に支払ったはずの保険料が、部屋の更新費用の中にも含まれていたからです。
「なんで?」と思いはしたものの、更新日まではまだ3ヶ月近くもあることだし、管理会社への問い合わせは次の休日にするか、と放置してしまったから、さぁたいへん。
何日かのちに、今度は管理会社から大きめの封筒が届きました。
中を見てみると、家財保険用の契約書です。
内容を読んでみると、記載されている保険会社の名前が、先日更新手続きをした会社名と違うではありませんか。
同封されていたペラ紙には、「前の保険会社はもう使わなくなったから、新しい保険会社と契約してね」的なことが書かれています。
マジか!!
もう更新手続きしちゃいましたけど!?
「保険会社が直接手続きをするって言いだしたのは、つまり、管理会社とのつながりを切ったからということか」と、その時、ようやく合点がいったわけです。
家財保険について調べてみた
その日はもう遅い時間で管理会社や保険会社へ直接問い合わせをすることができなかったため、連絡もろもろは翌日に行うことにしましたが、とりあえず知識として入れておこうと思い、保険についていろいろと調べてみました。
管理会社が入れと言うから入った、というような人間ですから、そもそも保険の内容自体をあまり理解していなかったので、自分がどんな保険に入っているかなんて確認したことがなかったんですよね。
(こういう人間を、世間ではカモと呼ぶのでしょう)
家財保険の内容
私はひっくるめて家財保険と呼んでいましたが、賃貸住宅の入居者向けに、「損害保険」、「費用保険」、「入居者賠償責任保険」がセットになっているものでした。
まず、損害保険というのは、災害や突発的な事故などによって家具や家電製品、身の回りの品に損害を受けた場合の保障。
費用保険というのは、例えばものを落としたりして室内の設備の修理が必要になったり、火災などにあった後の片付けにかかる費用などの保障。
入居者賠償責任保険というのは、事故の加害者になってしまった際の被害者への賠償や、自分の失火で建物に損傷を負わせてしまった場合などの家主さんに対する賠償の保障。
てことは、つまり、
- もらい火で焼け出されたり
- 台風で床上浸水したり
- 雷で家電製品が壊れたり
- 近所のガス爆発に巻きこまれたり
- 上の階の水漏れで部屋が水びたしになったり
- 空き巣に入られたり
して家財に損害を受けたら、買い直したりするための費用が保証されるということなんですよね。
(ただし、地震と津波と噴火は対象外)
おまけに
- 外からボールなどがぶつかって窓が割られたり
- 洗い物してる時にうっかりものを落っことしてシンクの蛇口などを壊してしまったり
- 冬場に水道管が凍結して破裂したり
- 空き巣に玄関の鍵を壊されたり
した時の修理代や、
- 火事で焼け出された後や
- 孤独死した場合
の後片づけに必要な費用も保障されるんですよね。
(当然、掃除をサボっていたから、なんていうのは過失なのでアウトですが)
そこに更に、賠償責任保険も付いているということなんですよね。
しかも、私が加入している保険の場合、条件付きではあるものの、ストーカー対策費用なんかも保障されるらしい。
改めて確認してみると、「なんだこれ、すげぇな、でも本当にこんなに必要なのか?」という盛沢山な内容でした。
ちなみに家財保険の保証上限は300万円弱で、2年契約で掛け金は18,000円也。
(更新期間や掛け金、保証の内容は保険会社や契約プランによってまちまちですので、もっと掛け金がお安いプランも当然あります)
ところで家財って何だ?
先にちらっと書きましたが、家財と言っても、家具と家電製品だけのことではありません。
衣類やバッグ、キッチン用品などの生活用品、本やDVDなどの娯楽用品に至るまで。
つまり、部屋の中にあるもののほとんどが「家財」なんですね。
ただし、自動車、ペット、観葉植物、メガネやコンタクトレンズ、貴金属類、携帯電話などは除外されます。
家財保険の注意点
たいていは部屋の更新と一緒に設定されるので、2年間契約の場合が多いと思いますが、もし更新月が来る前に引っ越しをする場合は、保険内容の見直し、または解約が必要になります。
今、入っている保険は、今の住まいに合った内容ですが、引っ越し先にも見合う内容かどうかはわかりませんし。
引っ越し先も賃貸であった場合、管理会社が契約する保険の会社やプランを指定してくることも考えられます。
部屋の契約条件として指定の保険への加入が必須とするところって、けっこうありますので。
これは何故かと言うと、管理会社が保険会社の代理店として契約を取ってるからなんですけどね。
ただ、保険って任意なので、自分の納得できる内容の会社のものに変えることは可能なはずなんですよ。
ただし、そうすると、部屋を貸してもらえない、更新してもらえない、という可能性があるだけで。
とは言え不可能なことではないので、1年間で掛け金が5,000円未満とか、24時間緊急対応可能な窓口を用意しているとか、世にはいろいろな会社やプランがありますから、自分で納得のいく保険を探してみるのもいいかもしれませんね。
ちなみに、家財保険は、別々の会社で複数の契約をしたところで、いざ入ってくる保障は1契約分のみですし、途中解約した場合は多少は掛け金も戻ってくるので、解約し忘れは損になります。
あと、今回の私のように、申し込みを取り消したい場合ですが、基本的にはクーリングオフが可能です。
ただし、1年未満の契約については対象外。
契約の申し込みをした日か、通知を受け取った日の、どちらか遅い方から8日以内に郵送で行う必要があります。
管理会社経由で申し込みをした場合でも、クーリングオフの手続きは保険会社と直接行わなくてはならないのでご注意を。
その後の展開
さて、ここまで調べて、私ははたと思い当たることがありました。
それは、ちょっと上に書いた「部屋の契約条件として指定の保険への加入が必須」というやつです。
ご想像の通り、私も部屋の契約をする際に、指定の保険への加入が必須条件だと管理会社から言われたくちだったんですねぇ。
保険に興味無さすぎて、うっかり失念してたんですわ…。
一瞬、これを機に保険を変えてみようか、とも考えたんですが、管理会社とバトるのはめんどうくさいので、とりあえず言いなりです。
更新手続きをしてしまった保険会社には、翌日電話をかけてありのままを話したところ、クーリングオフの期間は過ぎてしまったのですが、書面で取り消しの手続きをすれば更新料全額を返金してもらえることになりました。
実際の更新月までかなり余裕があったのが幸いでしたね。
まぁいいや、で契約するとろくなことにならないという見本のようなお話でした。