あざな悠良のよもやま話

備忘録を兼ねていろいろな情報を発信していきます。

【一人暮らしをはじめる時に】調理道具を選ぶ時のポイント

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一人暮らしをはじめたら、毎日ちゃんと自分でごはんを作ろう。

 

そんな目標を掲げて、いろいろと調理道具をそろえたのも今は昔。

 

(ちなみに、目標については守られずじまいです)

 

キッチンツールの売り場に行くと、いろいろ便利そうなものがあふれていて、あれもこれもと欲しくなってしまいますが、収納場所は有限。

 

今回は、自炊初心者の方向けに、調理道具を選ぶポイントについていろいろ書いてみようと思います。

 

どんなものからそろえていけばよいかの参考になれば幸いです。

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調理道具ごとのポイント

 

包丁

 

形については、まずは三徳包丁を1本用意しておけば間違いありません。

 

野菜であれば菜切り包丁、肉であれば牛刀、魚であれば出刃包丁や刺身包丁という風に、それぞれを扱うことに秀でた包丁がありますが、三徳包丁であれば、それらには及ばないまでも、肉も魚も野菜も扱うことができます。

 

何本も専門的な包丁を用意したところで、切れるように管理するのはたいへんですので、まずは1本、何でも扱える三徳包丁を持っておきましょう。

 

刃わたりは15cmくらいのものを。

 

これより小さいと、かたまり肉や葉物野菜の束が切りにくいです。

 

材質は、鋼、セラミック、ステンレスがあります。

 

鋼は、切れ味が抜群ですが、その切れ味が長持ちしないことと、サビが出やすいので管理がたいへん。

 

お値段も他の材質より高いので、一人暮らしなら、セラミック(陶器)とステンレス(金属)から選択するのがよいです。

 

まず、価格は、セラミックの方がお手頃です。

 

切れ味はどちらも変わりませんが、購入当時の切れ味が長持ちするのはセラミック。

 

切れ味がおちたら、研いで回復する必要がありますが、どちらも砥石を使うのはおすすめできません。

 

まずステンレスですが、いざ研ごうとしても、慣れないと、砥石の上で包丁がすべってしまってうまく研げず、挫折する可能性が高いです。

 

包丁の刃を挟んで動かすだけの包丁研ぎ器があるので、それを購入することをおすすめします。

 

いざとなれば、お茶碗のおしりやキッチンホイルでも研げますけどね。

 

セラミックに至っては、専用のダイヤモンドシャープナーしか使うことができません。

 

重さは、セラミックの方が軽いので扱いやすいですが、たよりなく感じることもあります。

 

強度は、圧倒的にステンレスの勝ち。

 

生のカボチャなどを切る場合、ステンレスであれば上から圧をかけてゴンゴン切ることができますが、セラミックの軽さと強度ではこわくてできないですね。

 

セラミックは、落として割ってしまったり、気づいたらいつの間にか刃先が欠けていた、ということもあります。

 

ステンレスは、研いだ直後などに金属臭がすることがありますが、セラミックはそれが無いので、生でいただくものを切る時に便利です。

 

管理については、包丁の柄の付け根は洗いにくいので清潔に保つのがたいへんなのですが、セラミックの場合は除菌漂白剤を使うことができます。

 

ただし、ステンレスには刃と柄が一体になったものがあるので、そういうタイプにして丸ごと洗ってしまうという手もあります。

 

サビについては、セラミックはそもそもサビません。

 

ステンレスも、サビが出にくいように加工してあるので、洗ったあとにしっかり水気を拭いておけば、それほど神経質にならなくても大丈夫です。

 

どちらもメリット・デメリットはあるので、どこを重視するかで決めるのがよいと思います。

 

セラミック1本でも困ることはありませんよ。

 

まな板

 

 包丁を使うのであれば、まな板も必要になりますね。

 

まず、キッチンの作業スペースの広さを確認しましょう。

 

コンロとシンクの他に作業スペースがあるのなら、そこに置けるサイズにするのがベスト。

 

スペースが無いのであれば、シンクの上に橋をかける感じで使うか、またはリビングのテーブルなど、別の場所で作業するかになるので、それぞれに見合ったサイズにしましょう。

 

形と厚みについても、作業スペースと保管の仕方で決めましょう。

 

シンクに橋渡しにして使う場合は厚みがどうしても必要になりますが、リビングなどから切ったものをはこんでくる場合、ボードタイプのものだと柔軟性があるので、まな板をしならせて食材がころがらないように角度を調節できます。

 

形については、ボードタイプであれば軽いので、フックで吊り下げるのも簡単にできますから、好きな形のものを選べますね。

 

厚みがあるタイプをどこかに立てかけておくのであれば、長方形や角形など、底が安定している形がよいです。

 

また、シンクに橋渡しする場合、水道を使う時にまな板をどかす手間がかかるので、シンク全体をふさがない形とサイズにすることもポイントですよ。

 

材質については、木製のまな板は包丁がいたみにくいなどの利点がある反面、管理がたいへんですので、プラスチックなどにしておくのがよいと思います。

 

キッチンバサミ

 

 麺類を作っていると、ネギなどをちょっときざみたいという時がありますよね。

 

ウインナーを焼く時に、ちょっと切れめを入れたいとか。

 

そんな「いちいち包丁とまな板を出すのはめんどうくさい」という時に、あると便利なのがキッチンバサミです。

 

万能ネギとかニラをきざむ時の、まな板に散らばって集めにくいとか、まな板にくっついて取りきれないとかのストレスも無くなります。

 

あと、マジックカットってやつは「どこからでも切れます」なんて言っておいてものすごい抵抗してくることがあるので、ハサミがあると便利です。

 

片手鍋・両手鍋・圧力鍋

 

片手鍋は直径15cmくらいの、袋ラーメンを作るのにらくなサイズが1個あればOK。

 

大は小をかねるとばかりに大きいものを買ってしまうと、今度はいちいちラーメンごときのために取り出すのがめんどうくさくなりますし、これより小さいと、具入りで作る時に難儀します。

 

鍋があればお湯をわかすこともできますが、鍋からカップにお湯を注ぐのってけっこう難しいので、もしもヤカンや電気ケトルを買わないつもりであれば、ふちがとがった注ぎ口のある鍋がおすすめ。

 

直径20cm以上の両手鍋を買っておくと、カレーなどの煮込み料理の他、鍋物もできます。

 

別に両手鍋でなくてもよいのですが、鍋料理を片手鍋でやると何故かめちゃくちゃわびしいので…。

 

両手鍋にはたいていふたもついてくるので、フライパンの直径と合わせておくと、フライパンのふたを買わなくても済みますよ。

 

言わずもがなですが、ガスやIHの対応は要チェックです。

 

両手鍋を買うのであれば、鍋つかみを買うか、それに代わる手段を考えておきましょう。

 

カレーなどのもったりしたものをおたまでかき混ぜる時、鍋をおさえておかないと危険ですが、両手鍋の取手は意外と熱くなります。

 

私は食器拭き用の布巾を何重にも折って使いますので、無くてもなんとかなります。

 

ちなみに、落としぶたについては、ホイルやキッチンペーパーで代用できるので、無理に買う必要はありません。

 

圧力鍋は、時間のかかる煮込み料理が短時間でとろとろにできるという利点がありますが、一人暮らしで圧力鍋を使うようなメニューって、それほど頻繁に作りません。

 

また、ル・クルーゼのようなおしゃれな鍋も、当分はやめておきましょう。

 

あれがあるとキッチンが見ばえしますし、料理上手になった気分にひたれますが、激重なので、そのうち取り出すのがおっくうになります。

 

使った後、洗って、しまうまでが自炊ですからね。

 

ある程度、メニューのレパートリーが増えてくると、自分がどれくらいの頻度でその鍋を使うか予想ができるようになりますので、それまでは我慢しておいた方がよいですよ。

 

フライパン

 

 直径20cmくらいで深底タイプが1つあると、炒め物の量が多くなった時や揚げ物、ちょっとした煮込みにも対応できるので便利です。

 

ハンバーグや餃子を焼くならふたも必要ですが、先に書いたように両手鍋のと兼用できます。

 

こちらも鍋同様、ガスやIH対応は必ずチェックして購入しましょう。

 

家庭用フライパンとしてメジャーなのは、鉄製と、フッ素樹脂加工されたもの。

 

フッ素加工されたフライパンは、鉄製に比べて価格が安く、食材がくっつかないので便利ですが、強火での調理には向きませんし、1~3年くらいで樹脂がはがれて使用感が劣化します。

 

鉄製は重く、お手入れにもちょっと手間がかかりますが、丈夫で長持ちしますし、調理に使うと鉄分を摂取できるというメリットもあります。

 

鉄製は、高温での使用に耐えられる上、その熱を食材にうまく伝えてきれいに焼き上げるというのも魅力なので、ガスコンロ向きと言えますね。

 

IHコンロは、あんまり高熱になると、安全装置が働いてスイッチが切れてしまうので。

 

玉子焼き用などの小さいサイズもあると、ウインナーを1~2本焼いたりする時に便利です。

 

ヤカン・電気ケトル

 

先に書きましたが、鍋でも代用できるので、無理に購入する必要はありません。

 

ですが、一人暮らし用の賃貸物件はコンロが一口のところも多く、料理と同時進行でお湯を沸かすのが難しい場合が多いので、電気ケトルはおすすめです。

 

菜箸・トング

 

食事用のお箸でも料理はできますので、炒め物や袋ラーメンを作る程度であれば、無くても困りません。

 

もし揚げ物をするなら、菜箸よりもトングを手に入れましょう。

 

それなりに長さがあるので手が熱くないのはもちろんのこと、ものをしっかりつかめるので取り落とすことがありません。

 

サラダやパスタを盛りつける時も、菜箸よりらくちんです。

 

おたま・穴あきおたま・ターナー・へら

 

汁物や煮込み料理を作るのであれば、おたまはあった方がよいです。

 

穴あきおたまは無くても特に困りませんが、揚げ玉を作るなら必要ですかね。

 

まぁ、手間はかかりますが、油ごとキッチンペーパーで濾すという方法もありますから、無理に買わなくてもよいかと思います。

 

ターナーは、目玉焼きやオムレツを作る時に無いと困ります。

 

へらについては、チャーハンやあんかけもの、トマトソースなどを作る時に使いやすいですが、ターナーでも代用はできます。

 

ちなみに、へらのサイズ感では目玉焼きをすくうのは難しかったです。

 

フッ素加工のフライパンは傷がつきやすいので、木製か耐熱性シリコンのものがよいですよ。

 

ザル・ボウル・バット

 

野菜を洗ったり、麺類をゆでて水切りする時など、ザルはあると便利です。

 

ボウルやバットは、食器やタッパーでも代用できるので無理に買う必要はありませんが、一人暮らしは食器の数自体が少ないこともあるので、必要に応じてそろえましょう。

 

ピーラー・スライサー・おろし金・フードカッター

 

ピーラーについては、加熱しても硬くて食べられない限りは皮をむかなくてもかまわないじゃないか、と思っているので、私は使いません。

 

皮をむくにしても包丁を使えばいいし、ジャガイモやゴボウはキッチンホイルをくしゃくしゃに丸めたやつで事足ります。

 

ただし、ピーラーは、丸ごとのレタスやキャベツの上に刃をすべらせて細切りにする、という荒技が使えます。

 

飛び散るので、包丁でやった方がらくですが。

 

鍋物をする時に、ピーラーでむいた大根やニンジンを加えると、ぴらぴらの食感がおもしろくておいしい具材になるので、あればあったで使い道はあります。

 

スライサーはおすすめです。

 

板状のタイプよりも、底にすべりどめのついた容器もついているタイプの方がベストです。

 

何枚か刃がセットになっていて、おろし金としても使えるものを選ぶと、メニューを考える時に選択肢が広がります。

 

まな板と包丁で野菜の細切りや千切りをするよりも時間が短縮できますし、それによって料理へのハードルが確実に低くなりますよ。

 

フードカッターは、みじん切りが簡単にできるのでらくちんですが、日常的にみじん切りが必要になる料理ってあまり無いです。

 

餃子やハンバーグ作りが身近になるので、頻繁に作りたいならありだと思います。

 

缶切り・栓抜き

 

缶切りと栓抜きが必要になるような商品って、国内の商品では、今はほとんど売ってないのではないでしょうか。

 

たまに必要になることはあるかもしれませんが。

 

キッチンタイマー・計量ツール

 

タイマーは携帯電話の目覚まし機能でも代用できるので、無理に買わなくても大丈夫。

 

キッチン用はかりについては、お菓子作りをする時以外は無くても困ることはありません。

 

計量カップは、炊飯器を購入すると米用のカップがついてくるので購入する必要は無いですが、一般的な計量カップは200cc、米用の1合カップは180ccなので、そこだけご注意を。

 

計量スプーンについても、大さじはカレーなどを食べる用の大きいスプーン、小さじはティースプーンで代用できます。

 

炊飯器・しゃもじ

 

炊飯器を買うと、米用の計量カップとしゃもじはだいたいセットでついてきます。

 

炊飯器の合数については、3合以上炊けるタイプがおすすめです。

 

1合のお米を炊くと、お茶碗でだいたい2杯分のごはんになりますが、上限いっぱいまで炊いて冷凍しておく方が電気代が節約できます。

 

米だけで上限合数分まで炊くと、お釜のふちまでごはんでいっぱいになるので、炊きこみごはんなど具入りの場合は上限からマイナス1合までしか炊けない、ということは頭に入れておきましょう。

 

自炊初心者は、米と乾燥ワカメの膨張力を甘く見てはいけません。

 

余談ですが、炊飯器って3合、3.5合、5.5合ばかりで、4合炊きって何故かほとんどのメーカーで作ってないのですよね。

 

謎だ。

 

ごはんはお鍋やフライパンでも炊くことができますが、日常的にご飯を食べるのであれば、先に書いたようなコンロ事情もありますので、炊飯器があった方がよいと思います。

 

オーブンレンジ・オーブントースター・電子レンジ

 

レンジ機能は、食品を温めるだけでなく、調理にもつかえるのであると便利。

 

オーブンにするか、オーブントースターにするかはお好みで。

 

使い勝手については、オーブンレンジとオーブントースター + 電子レンジの使い勝手を比較したという記事にまとめましたので、よろしければご覧ください。

 

ラップ・キッチンホイル・キッチンペーパー

 

これらはすべて自炊必需品と考えてよいと思います。

 

ラップは余った食材の保存やレンジ調理に、ホイルはトースターでの焦げ防止やホイル焼き、煮物を作る時の落しぶたに、キッチンペーパーは揚げ物の油きりや野菜の水切りなどに活躍します。

 

タッパー・チャック付き保存袋

 

冷蔵・冷凍保存に大活躍。

 

大きさは、大小あると、冷蔵庫内のスペースを有効的に使えます。

 

タッパーについては、レンジを使って蒸し料理にも使えるので本当に便利です。

 

蒸し料理をよくするのであればシリコンスチーマーを購入してもよいですが、同じメーカーのタッパーを複数持っている方が、重ねて保管できるのでよいのではないかと思います。

 

タッパーは、ふたごとレンジにかけられるものにすると、いちいちラップをかけなくて済むのでらくですよ。

 

泡だて器・ハンドミキサー

 

お好み焼きやパンケーキなど、粉と液体を混ぜることが多かったり、マヨネーズやドレッシングを自作したい人向けの道具。

 

日常的に使うことはあんまり無いと思います。

 

オイルポット・巻きす

 

オイルポットは、揚げ物をしたあとの油を保存しておいて再利用するのであれば必要に思えますが、揚げカスを取り除くのはキッチンペーパーでもできますし、保存だけならタッパーでも可能なので、無理には買わなくてもよいかと思います。

 

巻きすは、伊達巻と巻きずし以外に使い道が思い浮かびませんねぇ。

 

最初に買うなら

 

  • キッチンバサミ
  • フライパン(直径20cm以上で深さのあるもの)
  • 電気ケトル
  • オーブンレンジか電子レンジ
  • ラップ
  • タッパー

 

最初に最低限そろえるのであれば、まずはこれだけあればなんとかなります。

 

他のものについては、自分の自炊のペースや、よく作るメニューなどを考えながら決めていけばよいと思います。