あざな悠良のよもやま話

備忘録を兼ねていろいろな情報を発信していきます。

【ネット副業をはじめる人向け】だまされないためのポイント

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私がネットビジネスに興味を持ったのは、体の不調によって仕事を辞めることになった時でした。

 

その時、既に年齢は40代に突入していたのですが、はじめてゾッとしたのです。

 

「体が動かなくなったら、どうやって食べていけばよいのだろう」

 

それまでは単純に「働けば食べていけるだろう」という考えだったのですが、そもそも働けなくなったらどうするか、というところまでは考えが及んでいませんでした。

 

そんなわけでネットビジネスの世界をのぞくようになり、まだまだひよっこではありますが、グーグルアドセンスなどの広告収入を少しずつ得られるようになってきています。

 

しかし、ネットビジネスとかネット副業というものは、詐欺などの危ない話が本当に多いです。

 

今回は、ネット副業系の危険な話にだまされないようにするためのポイントを、体験をもとに書いてみようと思います。

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ことのきっかけ

 

体がきかないなら頭を使うしかない、と考えて、在宅でも可能な仕事であるネットビジネスをはじめようと決めた私。

 

その中でも、ブログなどに広告を貼り付けて収入を得るアフィリエイトに目をつけました。

 

このブログにも広告が出ていますよね。

 

ざっくり説明すると、この広告がクリックされたり、クリックして移動した先で商品が購入されたりした場合、私は広告主である企業から報酬がもらえるという仕組みです。

 

この広告を掲載するにあたって、広告主である企業と私との橋渡しをしてくれる会社をASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)と言います。

 

ことの起こりは、あるASPに登録したことです。

 

ASPからは、新規に提供がはじまった広告の情報などがメールで届けられることがあるのですが、そのASPからのメールはちょっと変わっていました。

 

例えば、「すぐに稼げるようになるネットビジネスの極意を伝授」だとか、「1日短時間、簡単な作業をするだけで高額報酬を得られるツールを限定販売」だとか。

 

要するに、どう見ても迷惑メールとしか考えられないようなタイトルのものが頻繁に送られてきたのです。

 

ここで誤解してほしくないのは、ASPは危ない会社ではないということ。

 

現在、数社のASPに登録していますが、そんなメールが送られてきたのは1社だけです。

 

そして、その迷惑メールを送ってきたASPも、スタンスとしては「商材の広告メールを配信しただけ」なのです。

 

ただ、その商材が怪しいものかどうかについてはノータッチなのですね。

 

さて、週に何通もそんなメールが送られてきて、最初は中身も見ないで速攻削除していた私ですが、ある時、ふと興味がわきました。

 

どう考えてもあやしいのだけれど、これ、登録したらどうなるのだろう

 

実は、副業系の詐欺には、過去に家族がひっかかった経験がありました。

 

在宅系ビジネスの募集に応募したものの、結局仕事はもらえず、教材を買わされただけで終わってしまった、というもの。

 

あれから20年近くが経過しています。

 

今って、どんな感じの手口なんだろう。

 

好奇心がおさえられず、その時きていたメールの何通かをひらき、URLをクリックしたのです。

 

※URLをクリックしただけでもトラブルに巻き込まれる可能性がありますので、決して真似はしないでくださいね。

 

共通の手口

 

まず、メールのタイトルが、判を押したように似通っていました。

 

要約すると、「誰でも、1日に短時間、(クリックするだけ、などの)簡単な作業をするだけで高額な報酬が手に入る」というものです。

 

どんな作業かはそれぞれ違っていましたが、タイトルだけ見ると、どれもこれもこんな感じ。

 

そして、「具体的な内容はすぐに明かさず、1週間近く、毎日動画などをチェックさせて、成果が出るという点をアピールし続け、最後にどのような内容かを説明する」という点もまったく同じ。

 

その商材の開発者と名乗る人間が顔出しして、その道のプロを自称する人と対談したり、商材が関係している業界の知識を説明したりします。

 

この動画が、意外とよくできている。

 

詐欺師は真実と嘘を織り交ぜて話す、と言いますけれども、動画の中ではちゃんとした知識に基づいた話をしていました。

 

そして、すぐには内容を明かさず、日を重ねてじらすことによって、見ている人間の心理を煽る、というテクニック。

 

更に、最後は、「期間や人数制限を設けているふりをして焦りを誘い、商材の購入をうながす」。

 

申し込み画面に「あと〇〇時間でしめきり」というような文言とともにカウントダウン時計まで出てくるのですが、しめきられたはずの翌日以降も、「チャンスを逃した方のために申し込み延長」というメールが届くので笑ってしまいます。

 

しかも、「商材開発者は、不幸な生い立ちであったり、借金があったりしたが、この商材を使って儲けることができて今は幸せだ。他の人もこの商材で儲けて、同じように幸せになってほしい」という主張も同じ、というおまけ付き。

 

ちなみに、商材の購入価格は1万円強~30万円程度、とまちまちでした。

 

商材購入の申し込みをすると、メールを送ってきたASPで支払いをする、という流れになるわけですが、支払いをした後は、「もう少し支払い金額を上乗せすれば、もっと稼げるようにグレードアップできる」などと言って、更にむしり取ろうとするターンに突入です。

 

ここまで見れたらもういいかな、と思ったので、追加の勧誘からは無視しています。

 

それ以降、私が追っかけた商材は終了したらしく、同じ業者から違う商材の勧誘メールがたまに届くくらいで事態はおさまっています。

 

ちなみに、この申し込み時に登録したメールアドレスは横流しで拡散されたらしく、迷惑メールが多い時だと1日で200件くらい届きますよ。

 

だまされないためには

 

まず、こうした怪しい内容のものは、必ず「誰でも、簡単に、短時間で、高額な報酬を得られる」とアピールしてきます。

 

どんな内容か説明しないのに、「必ず儲かる」とだけ繰り返します。

 

ひどいものだと、登録料を払ったら内容を説明する、などというものもあります。

 

そういったものは無視するのが最善策です。

 

どうしても興味をおさえられないのであれば、まずは、企業名や、その会社の所在地、連絡先、特定商取引法に基づく表記があるか確認し、その内容をチェックしましょう。

 

今回の件では、所在地がレンタルスペースの住所というものがありました。

 

自称「何億円も儲かっている」会社の所在地がレンタルスペースですってよ。

 

このくらいの情報は、記載されている住所をネットで検索するだけで、すぐにわかります。

 

ちなみに、連絡先として電話番号の記載がないのは、別に違法ではありません。

 

でも、メールアドレスしか無かったり、電話番号があったとしてもIP電話の番号だったりするのは、法人の問い合わせ先としてはちょっと頼りないと思いませんか?

 

まずは、疑うこと。

 

そして、どんな小さなことでもひっかかりを感じたら、思いとどまってくださいね。

 

被害にあってしまったら

 

まずは、クーリングオフが可能か確認を。

 

ただし、情報商材などはクーリングオフが適用されない場合がありますので、そういう時は消費者センターへ相談してみましょう。

 

クーリングオフなどについては以下のページが参考になります。

 

クーリング・オフ(テーマ別特集)_国民生活センター

 

最後に

 

今回の件、追加の勧誘を断った時点でことがおさまったのは、運がよかったと思っています。

 

納得ずくだったとはいえ、大きな被害に発展したとしてもおかしくないことです。

 

くり返しになりますが、絶対に真似はしないでください

 

私も、さすがにもうやりません。

 

ただ、この体験中、だまされる人の気持ちがなんとなくわかるような気がしました。

 

今より、もう少しだけでいいから、あとほんのちょっとだけでいいから、らくになりたい。

 

そういう、すがるような気持ちもあるのだろうな、とか。

 

あと、たくさんお金が入った時のことを想像すると、単純に楽しい、とか。

 

人それぞれいろいろな事情があるのでしょうから、一概には言えませんが、気持ちの端っこを体験できたのは貴重だったと思います。