あざな悠良のよもやま話

備忘録を兼ねていろいろな情報を発信していきます。

おせちにまつわる思い出と私流正月料理

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2020年も明けて、早くも10日以上がたちました。

 

皆様、お正月はいかがお過ごしだったでしょうか。

 

私はと言えば、日がな一日コタツにあたり、年末に仕込んでおいた正月料理をつまみつつ、アマプラでガルパンと弱ペダ4期をながめながら、ひたすらだらだらと好きな酒を飲んで過ごしておりました。

 

一応、初詣と実家への顔出しもしましたが、基本的にはな~んもしてません。

 

寝正月サイコー。

 

しかし、寝正月を満喫するためには、年末にしっかりと大掃除をすませてちょっとやそっとでは汚れが気にならないようにしておかなければなりませんし、いつもより気合を入れて買い出しや料理の作り置きをしておかなければなりません。

 

昔読んだ『動物のお医者さん』というマンガの中に、おせち料理を仕込んでいる主人公が「らくをするためには事前に倍は働かないといけない」といった感じのことを考えているシーンがありましたが、ほんとそれ。

 

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さて、そろそろアラフィフに手が届こうかという私ですが、これまでおせち料理というものとはあまり縁のない生活を送ってまいりました。

 

父親がもてなし好き、料理好きなこともあって、尾頭付きのお刺身やお煮しめなどが直径30cm以上の大皿でドドーンと出てきて、あとは、カズノコとか伊達巻とかが単品でちょこちょこ添えられる感じ。

 

重箱につめられたようなスタイルを実家で見たことは一度もありませんし、おせち料理として定番の料理の中には、一度として口にしたことがないものもあります。

 

そもそも、子どもの頃から甘い味つけの料理が好きではなかったので、正月料理というよりは宴会料理に近い実家のスタイルの方がありがたいっちゃありがたかったんですけれどもね。

 

だいたい、おせち料理って、甘いじゃないですか。

 

昔は砂糖が贅沢品だった、とか、日持ちさせるため、とか理由はいろいろとあるんでしょうが、何食べても甘い。

 

自分からすすんで食べられるものって、カズノコ、カマボコ、お煮しめくらいですかね。

 

宴会料理スタイルでなかったら、私にとっては、お正月って、けっこうさびしい感じのものだったかもしれません。

 

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砂糖が贅沢品、で思い出したんですけれども、実家の味として、茶わん蒸しが甘かったのも忘れ難い味だったりします。

 

両親ともに宮城県の出身なのですが、味の感覚としては、みたらしが一番近いイメージです。

 

砂糖の甘さと、醤油のしょっぱさ。

 

砂糖醤油味の卵液の中に、鶏肉、カマボコ、ギンナン、伊達巻が必ず入っていました。

 

両親が正月に帰省するたびに、甘い茶わん蒸しが正月料理の一品として出され、それで育ち、ものごころつくまで他の茶わん蒸しを食べたことがなかったものですから、中学生くらいの時に、生まれてはじめて甘くない茶わん蒸しを食べた時の衝撃ったらなかったですね。

 

甘い茶わん蒸しが好きだったわけではないんですけれども。

 

あれをカルチャーショックと呼ぶんでしょうかね。

 

外見から想像していたのと正反対の味がきた時に起こる脳のバグ。

 

とは言え、しばらくしたら、出汁のきいた甘味の入っていない茶わん蒸しの方が自分の好みには合っていたので、大好物になりましたが。

 

時々、田舎の甘じょっぱい茶わん蒸しもなつかしくなります。

 

そういや、思い返してみると、田舎の正月でも重箱おせち見たことなかったわ。

 

実家の宴会スタイルは田舎譲りなのか、なるほど。

 

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大人になって一人暮らしをはじめた際に、最初にお正月を迎えた時、おせちをどうしようかと考えました。

 

先にも書きましたが、甘い味つけの料理自体が好きではないので、市販のおせちを購入したら大半が生ゴミになってしまうことは目に見えています。

 

かと言って、いつもと同じおかずというのもつまらない。

 

だったら自分なりのおせちを作ってしまえばいいじゃない。

 

私の家なのだから私が法だ。

 

ちゅーことで、以来、お正月迎える際にはなんちゃっておせち料理をちょこちょこと作っています。

 

例えば、カズノコ。

 

おせちの中でも数少ない私が食べられる料理ではあるのですが、いかんせん、単品で購入しようと思うと一人暮らしには量が多すぎる。

 

魚卵は数が多いから子孫繁栄につながる、というのであれば、いっそタラコでもいいじゃない。

 

(まぁ、カズノコはニシンの卵、ということで「二親」とかけてもあるそうなのですが)

 

マメに暮らせるように、と黒豆を用意するなら、別に他の豆でもよいはずだし。

 

などなど。

 

トップの写真は、2020年の我が家のおせちもどきです。

 

紅白なます、カマボコのイクラはさみ、ミートローフ、お煮しめ。

 

紅白なますは、マスタードとオリーブ油で味付けしてちょっと洋風。

 

イクラは、北海道旅行でお正月に食べようと購入したものを大葉と一緒にカマボコでサンド。

 

ミートローフは、錦玉子みたいな見た目のものがあるといいかも、と思って作ってみました。

 

ひき肉に玉ネギのみじん切りとお豆腐を混ぜたものの上に、ゆで玉子の黄身と白身を分けてこまかく刻んだものをそれぞれ重ねてレンジで加熱したもの。

 

見た目が華やかで、ハレの料理感がありますね。

 

お煮しめは、ゴボウ、手綱コンニャク、レンコンと、薄切りの豚肉を何枚か合わせてくるくる巻いたものを一緒に角煮っぽく煮つけたもの。

 

ちなみに、2019年は紅白なます、カマボコ、炙り明太子、ブロッコリーのおひたし、レンコンのゴマきんぴらでした。

 

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ブロッコリーは、なんかこう…木が生い茂る生命力というか…まぁ、緑のものが食べたかっただけなんですけれども。

 

こんな感じで、これからもゆるく楽しく作っていこうと思います。