あざな悠良のよもやま話

備忘録を兼ねていろいろな情報を発信していきます。

はじめてスタンディングライブに参戦する時の注意点

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ライブハウスなどで行われるスタンディング形式のライブは、アーティストとの距離感が近く、とても楽しいものです。

 

しかし、座席指定が無いライブでは、気をつけておかないとトラブルにつながる可能性のあるポイントがいろいろとあります。

 

私は20代半ばでオールスタンディングのライブに行きはじめ、かれこれ20年が経過。

 

まだまだ現役でライブを楽しんでいるのですが、はじめのうちは不慣れでとまどったこともたくさんありました。

 

今回は、はじめてスタンディングライブに行く人向けに、おさえておくと良いポイントを書いてみようと思います。

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事前準備

 

チケットを取る時の注意点

 

一口にスタンディングライブと言っても、会場の規模は様々です。

 

町中にあるライブハウスならキャパシティは200人くらいだったりしますし、中規模の会場だと3,000人くらい、アリーナやドームクラスなら5万人くらいになることもあります。

 

1フロアのみの会場であればオールスタンディングになりますが、ステージ前のフロア以外に2階席などがあれば、フロアはスタンディング、2階席は座席指定になることがあったりします。

 

指定席チケットではスタンディングエリアには入場できないので、スタンディング目当てで行きたいのであれば、うっかり指定席のチケットを取ってしまった、などということが無いようご注意を。

 

ちなみに夏フェスなどの場合だと、例えばサマーソニックであればスタジアムも会場として使用されますが、スタンド席であってもフリーエリアになります。

 

その代わり、チケットのグレードによっては入場できないエリアが設けられていたりします。

 

タイムテーブルをチェックしよう

 

全席指定のライブは、1組のアーティストが2時間程度の演奏を行うことが多いと思いますが、スタンディングの場合は必ずしもそうではありません。

 

私が好きなパンクバンドの場合だと、開演時間になったらオープニングアクトが登場して30分ほど演奏し、ステージ交換に30分、その後メインのアーティストが登場するパターンが多く、メインアーティストの演奏時間は1時間程度だったりします。

 

1つの会場でメインアーティスト3~4組がそれぞれの持ち時間で順番に演奏していくタイプの公演もあれば、複数の会場でそれぞれ演奏しているアーティストのライブを観客が好きなタイミングで観に行けるフェスティバルタイプなど、ライブの形式も様々です。

 

メインアーティストが複数のライブの場合、そのアーティストがお目当ての人に場所をゆずる配慮が必要になったりしますので、事前にタイムテーブルを確認しておくとよいと思います。

 

服装と持ち物

 

スタンディングライブの服装でよく言われるのは、とにかく身軽な格好で、ということ。

 

ですが、フロアの後方やサイドの壁際などはわりと落ち着いて観られるので、普段通りの恰好でも特に問題無いと思います。

 

小規模のライブハウスやステージに近い場所だと保証できませんが、中規模クラスのライブハウスの後方であればほぼ大丈夫です。

 

ただし、フロアの中央や前方など、人が密集するエリアに行きたいのであれば、身軽一択

 

長い髪はまとめる

 

肩につくくらいの長さがあるなら、必ずまとめましょう。

 

でないと、周囲の人との接触に髪が巻き込まれて自分が痛いだけでなく、暴れた毛先があたると周りの人も痛いです。

 

まとめ方も、ヘアゴムやシュシュで1つにまとめる程度では、周囲の人が振り上げた腕に持って行かれますので、なるべくきっちりと。

 

私はみつあみにしてTシャツの中に入れ、その上からマフラータオルを巻きますが、ステージ中央エリアにいた時は、それでも持って行かれたことがありました。

 

また、おだんごやポニーテールは後ろの人の迷惑になりますので避けてください。

 

肌はなるべく隠す

 

暑い季節はタンクトップなどの袖なしトップスが涼しげでよいと思われるかもしれませんが、ライブではあまりおすすめできません。

 

おしくらまんじゅう状態で腕を振り上げるので、肌を露出しているとすり傷を負う可能性があります。

 

あとですね、振り上げた腕をおろすスペースが無い時、前にいる人の肩に腕を乗せる人もいるのですよ。

 

なので、腕全体とまでは言いませんが、肩だけは隠しておいた方がよいです。

 

また、体にぴったりしたサイズだと、人との摩擦で服が脱げそうになったことがあるので、サイズは少しゆったりめのものがおすすめです。

 

ボトムは、ジーンズや、ショートパンツにレギンスなど、ひざ下まで隠れるスタイルがおすすめ。

 

転倒する可能性がゼロではないので、スカートは避けた方がよいと思います。

 

足元はフラットに

 

フロアの前方の状況は、乗車率120%以上の満員電車みたいなもので、待機時間であっても、しゃがめるようなスペースはありません。

 

開場直後に入場した場合、3時間くらい立ちっぱなしになることが考えられますので、足元は疲れにくい靴を選びましょう。

 

人の足を踏んだり、自分が踏まれたりすることもよくありますので、ヒールやサンダルは論外です。

 

蹴られる可能性もあるので、足首までカバーできるものがベスト。

 

私はキーンのトレッキングシューズを愛用しているのですが、ごついので踏まれても痛くないですし、足が全然疲れないのとてもよいですよ。

 

持ち込み物は最小限に

 

  • チケット
  • ドリンク代用の現金
  • ロッカーの鍵やクロークチケット
  • デジタルチケットであれば、スマホ

 

基本的にはこれだけ持っていればなんとかなるので、手ぶらで入場する人も多いですね。

 

ただ、コインロッカーの使用については、ライブ中に盗難被害にあった話もちらほら聞きますので、貴重品は身につけておく方がよいと思います。

 

バッグは、ショルダーバッグなどのストラップが長いものは、人の波にはさまれて持って行かれますので、体に密着するタイプのものにしましょう。

 

私はウエストバッグ派ですが、ボディバッグの人もよく見かけます。

 

個人的な感覚ですが、上半身は周囲との密着度が高くて逃げ場がまったく無いので、ボディバッグだとスマホが破損しないか不安です。

 

あと、たまに後ろからバッグの金具などが背骨をグリグリ直撃してくることがあるのですが、めちゃくちゃ痛いんですよね、あれ。

 

ちなみに、多くのライブハウスでは、ペットボトルは持ち込み禁止なのでご注意を。

 

余分なものは身につけない

 

アクセサリーや時計の類は、公演中だけでもよいのではずしましょう。

 

おしゃれしたい気持ちはあるでしょうが、そこはぐっと我慢です。

 

長さのあるものは人との接触で巻き込まれて持って行かれますし、硬いものは周りの人にケガをさせてしまうかもしれません。

 

また、メガネの方は、コンタクトレンズ推奨です。

 

冗談抜きでふっとばされます

 

着替えは必ず持って行く

 

演奏中のフロア内は温度も湿度も高いので、真冬であろうと、みんな汗だくになります。

 

終演後は、着ていたTシャツはマンガのように水がしぼれますし、ジーンズも「しっとり」を通り越して「グッショリ」になることがあります。

 

着替えはせめてトップスだけでも、必ず持って行きましょう。

 

必要な人は、メイク直し用のアイテムもお忘れなく。

 

ライブ当日のポイント

 

入場までの流れ

 

ライブハウスの場合、会場外でのグッズ販売は、開場に合わせて撤収されることがあります。

 

開演前にツアーTシャツなどを購入しておきたい時は、少なくとも開場の1時間前には到着しておきましょう。

 

開場前にライブハウスのトイレを使うことはほとんど無理なので、事前に周辺のトイレ事情をチェックしておくのがおすすめです。

 

中規模以上の会場であればコインロッカーかクロークがありますが、小規模の会場では用意されていないこともあるので、どこに荷物を預けられるかもあわせてチェックを。

 

早めに場所取りをしたい場合は、会場外のコインロッカーへ入場前に荷物を預けるのがベストです。

 

入場は、小規模の会場の場合は先着順のこともありますが、たいていは整理番号順になります。

 

早い番号は2人ずつ、その後は5~10人くらいずつ番号を呼ばれるので、チケットに印刷されている自分の番号がきたら、スタッフの指示に従って入場ゲートへ向かいましょう。

 

入場待ちをする場所は、広めの会場であれば敷地内に整理番号ごとのエリアが設けられますが、小規模会場だと一般の歩道などになる可能性もありますし、そもそも待機エリアに行く気がない人も見受けられます。

 

入場ゲート付近はとにかく混雑しますので、自分の番号が呼ばれたらすぐにゲートに行けるように待ちかまえておきましょうね。

 

入場の際には、荷物検査があればバッグの中をチェックしてもらい、チケット代とは別のドリンク代と引き換えに、ドリンク交換用のコインを受け取ります。

 

このコインは、場内のドリンクカウンターでソフトドリンクなどと交換できますので、好きなタイミングで交換しに行きましょう。

 

場所取り優先でいく場合は終演後の交換になりますが、カウンターは激混みですのでお覚悟を。

 

フロア内に入り、観る場所を決めたら、あとは開演を待つだけです。

 

どこで観るか

 

フロアは一面平坦な会場もあれば、段差があって後方が高くなっている会場もあります。

 

フロア後方やサイドの壁際は比較的のんびり観られますが、真ん中より前のエリアはかなり激しいです。

 

男女関係なくぎゅうぎゅうですし、モッシュやダイブもあります。

 

ざっくり説明すると、モッシュは観客同士が体をぶつけあったりすること、ダイブはジャンプした観客が他の観客に体を持ち上げてもらった状態でステージ前まではこんでもらうことです。

 

ちなみに、ダイブした人は最前列に残れるわけではなく、ステージと最前列の間のスペースに降ろされて、脇の通路を通ってまたフロア中央辺りに戻っていく感じです。

 

モッシュが激しすぎて観客同士が険悪になったり、ダイブで支えてもらいきれずに落下したり、それらの影響で観客が将棋倒しになったり、なんてことがありますので、前方に行く場合はそれらを覚悟の上で行きましょう。

 

一応、モッシュやダイブは禁止というアナウンスが開演前に流れるのですけれどもね。

 

守られたの、見たことないなぁ。

 

前から5列目くらいまでのエリアにいられれば、モッシュに巻きこまれることはほとんどありませんが、ダイブはステージから外れた端っこまでよけないとガンガン飛んできますので、場所取りをする際はそれらも考慮しましょう。

 

ダイブは、背後からいきなり脳天にかかと落としが降ってくる可能性があるので、本当に危険です。

 

ノリのいい曲の時はたまに後ろの様子を見たり、ステージ前に陣取っているセキュリティスタッフの動きにも注意をはらった方がよいですよ。

 

私は、最前列から3人目くらいまでのエリアが空いていたら、ステージから外れたスピーカー前くらいの位置が好きですね。

 

耳がやられてしまいますけど、体の中を振動が通り抜ける感覚が楽しいのです。

 

前方だと演奏中にスマホで撮影もできたりしますし。

 

日本のアーティストの場合は禁止されているのがほとんどですが、海外アーティストは、プロ用機材でなければ演奏中に撮影してもOKなことが多いのです。

 

また、柵の前が確保できれば、演奏中にしがみついたり寄りかかったりができるのでらくちんですよ。

 

メインが複数いるライブの場合、お目当てのアーティストがみな違いますので、自分の目当てのアーティストを観終わったら後方に下がるなどして、観客が場所を入れ替わることがあります。

 

ただし、メインアーティストが1組のワンマンライブの場合は、それはほとんど無く、基本的には最初の場所にずっと居続けることになります。

 

無理矢理前に行こうとするとトラブルのもとになりますので、ご注意ください。

 

決して無理はしないこと

 

ライブ会場内は、人が密集して高温になりますし、みんな汗だくで湿度も高いですし、おまけに常におしくらまんじゅう状態なので圧迫感もものすごいです。

 

酸欠や熱中症になったとおぼしき人がスタッフにかかえられて退場する姿を何度も見ていますし、私自身も何度か気分が悪くなったことがあります。

 

自分の体力を過信してはいけません。

 

ライブというものは一期一会ですから、最後まで観ていたい気持ちはよくわかります。

 

海外アーティストであれば、次はいつ来日してくれるかわかりませんしね。

 

でも、倒れてしまっては元も子もないです。

 

ライブ中は気分が高揚しているので気づきにくいかもしれませんが、少しでもおかしいと思ったら、後方エリアやフロアの外へ退避しましょう。

 

エリアから抜けたい時は、後ろへ向かえばだいたい通してもらえますし、最前列に近い位置であれば、前まで行かせてもらって柵の下から抜ける方法もあります。

 

無言で通ろうとするとブロックされることがあるので、気分が悪くなったことを伝えながら移動しましょう。

 

ケガについては、服装に気をつければある程度は防げますが、突発的なものは防ぎようがないこともあります。

 

これはもう自己責任で回避するしかありません。

 

私の場合ですが、先にも書いたように、ダイブした人のかかとが脳天にぶつかってめまいを起こしたことがあります。

 

あとは、最前列にいた時、柵が胸のあたりにあったのですけれども、後ろから押しつけられすぎて肋骨にひびが入ったなどということもありました。

 

将棋倒しに巻き込まれたことも1度だけありましたね。

 

こんなことばかり書くと「ライブってそんなに怖いの?」と思われてしまうかもしれません。

 

ライブは楽しいです。

 

それは、20年以上ライブに行っている私が保証します。

 

でも、みんな興奮状態にあるので、こういうことが起きる場合もある、ということは知っておいてほしいのです。

 

突発的なものは無理だったとしても、知っておけば回避できることはたくさんあると思います。

 

みんなで安全に楽しみましょうね。