あざな悠良のよもやま話

備忘録を兼ねていろいろな情報を発信していきます。

レンジで麺類をゆでる時のふきこぼれ対策

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我が家のキッチンではコンロを1つしか使えないため、ソースやかけ汁を別に調理する必要がある麺類をゆでる際は、もっぱら電子レンジを使っています。

 

しかし、これが、よくふきこぼれる。

 

使用しているのは100均ショップのパスタ用レンジ調理器ですが、使用時の注意を守っているにも関わらず、ふきこぼれるのです。

 

レンジの終了音が鳴って、扉を開けた時の、あの絶望感たるや。

 

どうにかならんものかと思い、いろいろと試行錯誤をした結果をまとめてみました。

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ふきこぼれがおきる原因

 

麺類をゆでた後、ゆで汁を見ると、とろりととろみがついていますよね。

 

食材の中のでんぷん質がとけ出したからです。

 

これがゆで汁にとろみがつく原因。

 

普通にお湯をわかしたりする場合は、沸騰している時にできる泡ぼこがすぐに壊れますが、麺類をゆでる時は、とけ出したでんぷん質が泡を壊れにくくします。

 

この泡ぼこがどんどんたまって、上に押し上げられるために、ふきこぼれが起きるというわけです。

 

いろいろな対策を試してみた

 

以下の検証は、すべて同じパスタ用レンジ調理器を使い、500Wで、私の中でふきこぼれの代名詞となっている素麺1束を、麺の袋に記載されているゆで時間 + 5分で加熱した結果です。

 

ちなみに、何の対策もせずに加熱した場合、レンジ内のターンテーブルが半分くらいビシャビシャになります。

 

思いつく限りで一番簡単な解決方法は、「ふきこぼれないくらい大きな容器を使う」だったのですが、当然のことながらこれは却下。

 

我が家のレンジには、今ある容器より大きなものは入りません。

 

似たような思いつきでは、「湯切り口をふさぐ」というのもありました。

 

100均ショップで売っている容器には側面に湯切り用の穴が開いているので、それをふさげば、容器の上限が増えますよね?

 

しかし、湯切り口自体は便利なものだし、いちいち加熱する時だけふさぐ方法を模索するのもめんどうだったので、これも却下しました。

 

次に思いついたのは、「水を少なくする」。

 

ふきこぼれるもの自体を減らせばいいんじゃないの、という発想です。

 

容器には水を加える際のガイドラインが表示されていますが、そのラインから5mmほど少なく水を入れて加熱してみました。

 

結果は、大きいスプーン1杯程度のふきこぼれ。

 

劇的、というほどではありませんが、改善がみられました。

 

麺のゆであがりに大きな問題はありませんでしたが、一部、麺がくっついている部分がありました。

 

これ以上水を減らすのは難しいようです。

 

次に、「容器の中に他の物を入れる」方法。

 

鍋で麺類をゆでる時のふきこぼれ防止の裏技として、鍋に耐熱性のスプーンなどを一緒に入れてゆでるという方法があります。

 

鍋の中では、中心から外側へ向かって円を描くような対流ができるものですが、スプーンなどを一緒に入れておくと、その対流を崩せるので、ふきこぼれが防げるのだとかなんとか。

 

しかし、いくら耐熱性とはいえ、金属をレンジに入れるのはこわい。

 

そこで、レンジでの使用が可能な小さいタッパーのふたをつっこんでみました。

 

こんな感じで。

 

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いや、びっくり。

 

ふきこぼれがあるにはあったのですが、小さいスプーン1杯程度という結果でした。

 

やるな、タッパーのふた。

 

ただし、こちらも、ほんの一部ではありますが、麺のくっつきがありました。

 

他には、「油を加える」という方法も試してみました。

 

でんぷん質がとけ出してできた泡ぼこは、油となじみやすいため、泡ぼこができにくく、かつ、壊れやすくなる、ということのようです。

 

油の匂いは全然気にならないし、麺のくっつきも全くなかったのですが、結果は大きいスプーン1杯程度のふきこぼれでした。

 

最後に思いついたのは「加熱時間を2回に分ける」こと。

 

鍋で麺をゆでていてふきこぼれそうになった時、火を弱めると沈静化するじゃないですか。

 

あれをレンジでやってみようと思ったのです。

 

ただ、つきっきりで見ているのでは、ほったらかしにできるというレンジ調理の利点がなくなってしまうので、止めるのは1回だけ。

 

まず5分加熱し終わったら、麺のゆで時間分で再度加熱。

 

これは、ふきこぼれはいっさいありませんでしたが、麺がくっつきまくるという結果に。

 

一度加熱するのを止めてしまうと、対流がうまく起きなくなるのでくっついてしまうようです。

 

ならば、途中で麺をかきまぜてはどうだろう。

 

最初の5分加熱が終わったら、いったん容器を取り出して中身をかきまぜ、再び加熱します。

 

この方法だと、ふきこぼれも麺のくっつきも無く、おいしくゆでられることがわかりました。

 

まとめ

 

  1. レンジ容器に麺1束を入れて、ガイドラインまで水を加える
  2. 500Wで5分加熱したら、容器の中身をかきまぜる
  3. 500Wで、袋に表示されている麺のゆで時間分加熱する

 

素麺以外に、スパゲティと乾麺のお蕎麦と生ラーメンで試しましたが、すべて、ふきこぼれも麺のくっつきも無しという結果でした。

 

ただし、スパゲティは容器の湯切り口を使って湯切りするだけでOKですが、それ以外の麺類は、ゆで汁のとろみが強くて容器の湯切り口がつまってしまいます。

 

ザルにあけて、素麺やお蕎麦なら水洗い、生ラーメンなら別にわかしておいたお湯をたっぷりかけて、麺のぬめりを取りましょう。

 

ちなみに、お蕎麦の場合は、ゆで汁 = 蕎麦湯です。

 

そのままでは濃すぎますが、お湯やだし汁などで割るとおいしいので、湯切りの時には別の容器にゆで汁を取っておくと楽しみが増えますよ。