あざな悠良のよもやま話

備忘録を兼ねていろいろな情報を発信していきます。

四十肩リターンズ

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以前、左肩が四十肩になってつらかった、という内容の記事を書いたことがある。

 

四十肩の発症から完治までの話

 

その時は、まさか完治から約2年を経て、再び四十肩になろうとは夢にも思っていなかった。

 

しかも、今度は以前とは反対側、利き腕である右肩。

 

こちらは発症してから約3ヶ月、現在はまだ完治していない状態だが、左肩で発症した時との違いがいろいろとあって驚いている。

 

「二度あることは三度ある」と言う。

 

次回の四十肩(次は五十肩のような気もするが)に備えての覚え書きを残しておこうと思う。

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四十肩の前兆

 

四十肩には、代表的な症状として、肩周辺の痛みや、背中に手がまわせなくなるといったものがあげられるが、それらの症状が出る以前に、たいへんわかりづらいものの前兆があることに気が付いた。

 

実は、前回も同じ感覚があったのだが、その時は「なんか変だな」程度で忘れてしまっていたのだ。

 

それは、「肩の肉が離れるような感じ」である。

 

場所は、三角筋と上腕二頭筋のつなぎめあたり。

 

肩から腕にかけてのラインが一度丸く盛り上がったところと、力こぶができる部分とのつなぎめだ。

 

感覚としては、自分で指をひっぱった時の、痛くはないけれど、関節がはずれるような気持ち悪さが一番近い。

 

そう、痛くはないのだ。

 

これが、腕を下にたらして立っている時などに突然起こる。

 

前回、はじめて四十肩になった時には脱臼でもしたのかと一瞬不安になったものだったが、痛みは無いし、時たまその気持ち悪い感覚に襲われる以外には特筆するような症状は何も無い。

 

せいぜい4~5日に1回くらいと、さして頻繁に起こるわけでもないので、あの時は四十肩と関連しているとは思わなかった。

 

だが、2回めの四十肩を経験している今ならわかる。

 

あれこそが、四十肩の前兆だったのだ。

 

あとは、せいぜい、最近肩がこりやすくなったと感じるくらい。

 

気持ち悪いなー、なんか変だなー、と思っているうちに、ある日突然、背中に腕がまわらなくなって愕然とする、という寸法だ。

 

ちなみに、動かせなくなるのも、わりと一気にくる。

 

昨日は背中にまわせていたはずの手が、翌日には尻をさわるので精いっぱいになる。

 

痛み以上に、精神的なショックの方がダメージがでかい。

 

症状と起きる場所

 

 「四十肩」なのだから、患部は肩だけだ、などと思ってはいけない。

 

首の付け根や鎖骨、肩、上腕の外側、肘から親指の付け根までのラインが痛みの起こる範囲である。

 

首周辺は肩こり、肘から親指の付け根にかけては腱鞘炎が近い感覚だと思う。

 

肘下から手首の間である前腕、鎖骨と肩のつなぎめあたりに関しては、棒状のもので骨をピンポイントでぐりぐりと刺激されるような痛みもある。

 

これらは、安静時にも突如として起こる。

 

しかも、夜間の方が起きる率が高いので、睡眠時間がゴリゴリに削られる。

 

そして、可動域がせばまってしまっている状態で無理に腕を動かした場合には激痛が走るわけだが、痛みの度合いとしては、足の小指をどこぞにぶつけた時の衝撃クラスだと思っていただければいい。

 

もしくは、高所から飛び降りて着地した時の足の裏に走る衝撃でもいい。

 

ちなみに、最近発見したことだが、痛い時に「あだだだだ!」とタ行で発音すると更に痛いので控えた方がよい。

 

実際に発音していただければわかるが、タ行を発音する場合は舌を上あごにぶつけるようにするので、これがダイレクトに痛い部分に響く。

 

痛い時には「いー」だの「うー」だのうめくだけにした方がダメージは少なくて済むのでおすすめだ。

 

地味だけど。

 

四十肩は、腕を動かした際に強い痛みを感じる「急性期」を経て、痛みはおさまるが肩や腕の可動範囲がせばまる「慢性期」に移行するのが一般的であるようなのだが、私の場合、痛みと可動範囲の制限は、前回も今回もほぼ同時にきている。

 

痛むようになるより先に、腕が動かしづらいな、という自覚がある方が早いくらいなので、どうも個人差があるようだ。

 

腕の動かしづらさだが、先にも書いたように私の場合は一気にくる。

 

そして、思わず笑ってしまうくらい動かせなくなる。

 

事態としては笑いごとではないのだが。

 

一番ひどい時では、直立した状態で、腕を前方に徐々に持ち上げて行くと、60度くらいの角度で止まる。

 

これは、痛くて動かせないのではなく、力が入らず止まってしまう。

 

この「力が入らない、または、急にふっと力が抜ける」というのも四十肩の症状だ。

 

反対の手で補助すればもう少し動くが、自由意志ではいかんともしがたい。

 

キョンシーのポーズに毛が生えた程度。

 

横は30度くらいで、つまり、大の字になれない。

 

介がせいぜいだ。

 

後方もそんなもんであるが、まっすぐ伸ばすのはまだいい方。

 

肘を曲げたり、腕をひねる動作には激痛をともない、左手で自分の左の尻がさわれなかった時には笑うしかなかった。

 

ジーンズで言ったら、サイドのステッチと尻ポケットの間くらいだ。

 

ちなみに、頭の後ろで手を組むこともできなかったし(首の後ろをさわるのが限界)、左手で右の肩をさわることもできなかった(鎖骨をなでるのでいっぱいいっぱい)。

 

 しかも、これが、昨日はまだ「動かしづらいな」程度だったのが、一晩寝て起きたら、「え、ちょっと待って、なんで背中に腕がまわらないの」になる。

 

かなり急にくる。

 

前回も今回も、朝の着替えの最中に呆然と立ち尽くした私だ。

 

そして、忘れてはならないのが、肩の位置。

 

肩の正常な位置は、耳と同じライン上というのはご存じだろうか。

 

スマホの操作をしている時には若干前に巻きこんだ形になるが、この姿勢が定着している場合、正常な姿勢になると、肩甲骨の間の肉にしわがよるのがわかる。

 

四十肩になると、この、巻き肩なり猫背なりがらくな姿勢になるのだが、これはつまり、仰向けに寝ることができなくなるということだ。

 

更に、腕の力を抜いてリラックスした状態になると、ほんのわずか肘が曲がる形になると思うが、仰向けになると肘が自重でピンとのびてしまって、それが痛い、というおまけ付き。

 

寝る時の姿勢はどれもキツイ。

 

発症した側を上にすれば肩がはずれるんじゃないかという痛みがくるし、下にすれば肩を巻きこみすぎて痛い。

 

手を膝にのせて、背もたれのある椅子にお尻を少し前に出して背もたれによっかかったちょっとだらしない感じで座るのが一番らくな姿勢だったりする。

 

腰にくるので長時間はできないが。

 

腕に力をこめるのも痛いので、のびもできない。

 

先日、料理をしている際に、白菜を包丁で切ろうとして負けた時にはちょっと涙が出た。

 

利き腕は安静の仕方がわからない

 

 前回は左、今回は利き腕の右で発症したわけだが、利き腕で四十肩になるのはめちゃめちゃつらい。

 

左の時も夜間痛で眠れなかったりとたいへんではあったのだが、利き腕で発症すると、まず痛い。

 

と言うか、痛くない時間が少ない。

 

そもそも肩周辺が炎症を起こしているわけだから、痛みのある時期にはなるべく安静にする方がいいものなのだ。

 

例えば、手首を捻挫した場合、誰だって無理に動かそうとはしないだろう。

 

だって、動かしたら痛いから。

 

ところが四十肩の場合、動かし方によっては痛みが無いものだから、コツさえわかれば普段通りに生活できる。

 

だから、ついつい動かしてしまう。

 

動かしすぎないでいると関節がかたまってしまってよくないので、動かすこと自体が特別いけないわけではないが、なまじ動かせるとセーブの仕方がよくわからず使いすぎてしまうのだ。

 

この、自分で負荷をかけたが故の痛み、左では特に感じなかったのだが、右で発症している今、かなり頻繁に起きている。

 

考えてみれば、ペンや包丁を持つのは右だし、爪切りだって3/4は右で切るわけで、自覚はしていなくても相当動かしているものなのだろう。

 

ただ、これについてはおいおい慣れていくしかない。

 

今のところ、食事の際に箸を15分使い続けると後でかなりくる、というのはわかっているので、時々休んだり、スプーンやフォークでいけるものは左に持ち替えたり、と試行錯誤中である。

 

あと、寝スマホは5分も経たずに地獄の入口に到着するのでやめた方がいい。

 

対策いろいろ

 

 とりあえず、私がやっていることはざっくりあげると以下の2つ。

 

  • 痛みを避ける
  • 肩甲骨を回す

 

「痛みを避ける」というのは、とにかく無理はしない、ということ。

 

例えば、寝る時はどんな姿勢をしても痛い。

 

ちなみに一番痛みが少ないのはうつ伏せだが、人によっては熟睡できないと思うので、何か厚みのあるものを腕の下などに入れて痛くない姿勢を整えるのがベストだ。

 

私は、バスタオルを2枚重ねて巻いたものを使っているが、厚みがその日によって調節できるのでよい。

 

これを首から上腕にかけての部分に入れる。

 

痛み自体は肩から上腕だけでも軽減するのだが、首も支えないと寝違える可能性大。

 

横向きであれば、痛む側を上にして、腕の下に支えを入れるとらくになる。

 

寝スマホをしないことや食事中のことは書いたが、要するに、痛みが起きる姿勢や行動をなるべく避けるようにしている。

 

そして、痛い時にはガマンし過ぎない。

 

前回は痛み止めが効かなかったので絶望したが、今回はロキソニンも湿布も効くのでほっとしている。

 

湿布は消炎系のやつだが、貼るととたんに腕を動かせる範囲が増えるので驚きだ。

 

が、痛み止めも湿布も、効いている間は痛みを軽減しているだけなので、きれると動かした分だけの痛みが後できっちりとおそってくる。

 

でも、夜中に痛みで目が覚めた時に頼れる存在があるのは心強い。

 

痛みというものは、ガマンしたところで誰もほめてくれないし、自分が文字通り痛い目を見るだけで何の得にもならないから、無理する必要はいっさい無い。

 

あとは、安静とは真逆に感じるかもしれないが、とにかく肩甲骨は回すが吉。

 

一度かたまってしまった関節を元に戻すのはかなりたいへんらしいので、痛まない程度に、回しまくる。

 

リハビリを受けた時は、発症した側を上にして横になり、自重も利用して腕をいろいろな方向へ動かしていたが、これはサポートがいないとキツイ。

 

肩をさわっている状態(「大きな栗の木の下で」の「下」のポーズ)でやるのが簡単だし、あと、腕でフラフープを回す要領でやるのも気持ちいいのでおすすめだ。

 

最後になるが、四十肩は放置していてもよくなるという話もあるが、他の病気という可能性もゼロではないので、受診も視野に入れておいた方がよい。

 

右で発症して3ヶ月、最近、左上腕に例の違和感が起きるので戦々恐々としている私からは以上である。